「どんなバイトがいいかなあ」
生まれて初めてのバイトをお探しのあなた。
スーパーの品出しバイトはいかがですか?
スーパーの品出しはシンプルな仕事内容ですが、組織や人間関係など社会人として身につけるべきエッセンスが濃縮されており、バイト初心者にとっておすすめのバイトです。
- 「品出しってどうやるの?』
- 「品出しってきついイメージあるけど大丈夫?」
- 「品出しバイトでいいことあるかな?」
しかしバイト初心者のかたはこのような様々な疑問があり、不安なことも多いと思います。
今回は、大学時代3年間スーパーで品出しバイトを続けた私が、その経験をもとに品出しの仕事内容と、メリット・デメリットについて各部門共通の内容・各部門ごとの内容、それぞれを詳細にお話しいたします。
スーパー品出しバイトの各部門共通の仕事内容
私がバイトしたスーパーには、品出しが必要な部門は大きく4つありました。
- 農産部門
- 水産(鮮魚)部門
- デリカ部門
- 加工品部門
スーパーにもよりますが、バイトは1つの部門だけを担当するのではなく、掛け持ちやローテーション、応援などで複数の部門の仕事を求められる事が多いと思います。
それではス-パー品出しバイト全部門共通の仕事内容について説明します。
開店前準備
まず開店準備です。
品出しは開店時が1番忙しくなります。
前の日の閉店時に売り場から引き上げたものや、新しく入荷したものを再度品出します。
その際に賞味期限ぎれのものは廃棄しなければいけません。
ちょっと手直しすれば出せるものは手直しします。
特売もの、広告の品などはポップを用意してレイアウトを考えます。
そのようなイベントのレイアウトは正社員が大体指示してくれますが、並べるセンスはバイトによるところも大きくなります。
売り場確認→品出しを繰り返す
開店したら徐々にお客さんが入ってきて、ものが売れ始めます。
お客さんが買って行ったり、ものを手に取ってみたりされるので売り場も荒れてきます。
品出しバイトはこんな時、ちょくちょく売り場を見にいき、ものが減っていれば補充していきます。
売り場確認をして商品を補充する。これを随時くり返すことこそが「品出しバイト」のメインの仕事です。
お昼時や夕飯前になると、広告の品や特売品はあっと言う間になくなる事があります。
タイミングを逃さないように品出しバイトは売り場の状態をつねに確認し、タイムリーに品出しをしなければなりません。
前進陳列
品出しバイトの重要な仕事の1つに「前進陳列」というものがあります。
お客さんがものを買っていくと、陳列棚の前の方にぽっかりスペースができてしまう事がよくあります。
そんな時は陳列棚の奥に眠っているものを引っ張り出して陳列棚の前の方に整列させるのです。
その際のポイントは賞味期限の近いものから前列に並べていくことです。
これを知っているお客さんも相当数いますので、奥からとっていかれるとぐちゃぐちゃになってきます。
それをまたタイミングをみて並べなおすのです。
これができていないと品薄感が出てしまいます。
また綺麗に前進陳列されていると、お客さんに清潔感や品揃え感を感じさせる事ができます。
これは品出しバイトの重要な仕事のひとつですね。
接客
品出しをしたり、売り場の確認をしているとお客さんに必ず声をかけられるでしょう。
そんな時はニッコリスマイルで接客しましょう。
聞かれる内容の9割方は目的の商品がどこにあるかの質問です。
そんなに大きなスーパーでないなら、その場所まで連れて行ってあげましょう。
商品の場所は慣れれば自然と覚えると思いますので、不安に感じることはありません。
わからなければ「少々お待ちください。」と言って誰かに聞きに行けばいいだけです。
すぐに答えられることを目指すより、笑顔で感じよく、親切に対応する事の方が何倍も重要です。
特売・タイムセール
スーパーには特売やタイムセールなどが必ずあります。
その際には「平台」といわれる商品陳列用のワゴンに見栄えよく陳列し、店頭や入り口付近、よく目立つ通路沿いなど、定番の陳列棚以外の場所に臨時に配置します。
品出しバイトは正社員の指示に従い手際良く平台を設置し、時には声を出して集客しなければなりません。
「いらっしゃい。いらっしゃい。この時間限りの大サービスですよー!」
みたいな集客ぐらいは普通に指示されるとおもいます。
応援
スーパーにはいろいろな部門がありますので、日により時間により、忙しくなる部門は刻々と変化します。
そんな中、自分の部門と違う部門への応援を指示されることも多々あるでしょう。
いつも同じ部門でやるより、たまに違うことをするのも楽しいものです。
「デリカ部門には好きなあの子がいて今日は応援。楽しみだなー。」なんてこともよくありました。
積極的に他の部門の応援を引き受けてどんな部門の作業もこなせるように経験を積んでおきましょう。
品出し作業の基本はどの部門も同じです。
多少の違いはあるにせよ、慣れればどれも恐るるにたらないものばかりです。
値引き(見切り)
主に夕飯の時間帯を過ぎてしまうと、客足がひと段落します。
その際、その日のうちに売れずに廃棄となるものは値引きを行います。
対象はお弁当、お寿司、サンドイッチや調理パン、パック詰のお惣菜や揚げ物、刺身やお造り、肉類、果物などです。
スーパーによりやり方は違うと思いますが、普通は30円とか50円の値引きシールを貼っていき、品名、元の単価、値引き額など記録します。
あとで棚差とならないように記録は必ず決められた方法で取るようにしましょう。
掃除・閉店
1日の終わりには各部門の作業エリアの掃除が必要です。
次の日に作業する人に気持ちよく作業してもらえるように掃除はしっかりやりましょう。
掃除ができてないと朝のパートのおばさんから仕事をやってないと思われてしまいます。
それから閉店作業として、売り場に出していた商品の中で、冷蔵庫・冷凍庫に保存が必要なものは売り場から引き上げます。
農産部門の青物や、水産部門の鮮魚などがこれにあたりますね。
それからその日のうちに売り場の廃棄すべきものを処理します。
デリカのお弁当や調理パン、サンドイッチ、お惣菜や揚げ物を廃棄します。
この時も何を何個廃棄したか、単価はいくらだったかなどを記録することを忘れないようにしましょう。
最後に品出し後の段ボール箱の処理や戸締りをきっちりやって終了となります。
スーパー品出しバイトの部門ごとの仕事内容
ここからはスーパーの各部門固有の品出しバイトの仕事内容について説明いたします。
農産部門
農産部門は主に野菜、果物を扱います。
キャベツ、きゅうり、ジャガイモ、玉ねぎ、白菜など一般的な野菜から、男子大学生がそれまで1度も聞いたことのないような野菜まで、まず名前を覚えて品出しをしなければなりません。
果物の名前も結構一筋縄ではいきません。
リンゴひとつとってもいろんな名前のリンゴがあります。
ふじ、むつ、王林、スターキングデリシャス、千秋etc。。。
これらを売り場に出すにはラップをしなければなりません。
ラップは他の部門でもやりますが農産部門が量的には1番多いでしょう。
カボチャや白菜、キャベツなどは2分の1や4分の1サイズにカットして売り場に出す場合が多いです。
カット後は当然ラップをしなければなりません。
大量にラップが必要です。
きゅうりやなすびを2本とか3本まとめてラップすることもあります。
ラップは綺麗さと速さが求められます。
でも慣れれば誰にでもできます。
農産部門の品出しバイトはラップによる仕込み作業がとにかく多いですね。
ラップしてない時は売り場確認と商品の補充です。
品薄感を出さないように売り場にスペースができたらすぐに品出しします。
売り場がガラーンとしないように常に注意が必要です。
お昼時や夕方のかきいれ時には山積みでいいでしょう。
在庫がなくなり売り場が品薄になったら前進陳列で思いっきり前の方に寄せて品薄感を隠します。
陳列棚の前の方が寂しくなるとダメなんです。
野菜や果物の品出しは他にくらべるとちょっと重たいので力仕事感がありますが、水産やデリカにくらべるとあんまり手が汚れないのがいいですね。
水産(鮮魚)部門
水産(鮮魚)部門は主に魚介類を扱います。
魚のはらわたを出してトレイに載せて、ここでもラップをします。
パックの刺身をつくったり、お造りにして出したりします。
お造りを作るには三枚おろしが出来なくてはなりません。
バイトには三枚おろしをやらせないスーパーもあるかもしれませんが、当時私は教えてもらいました。
おかげで今でも私は決して上手ではありませんが三枚おろしができます。
サバやアジの塩焼きなんかをする時には家庭内で重宝されます。
またごく稀にハマチを一尾丸ごと貰った時などは、家庭内で刺身パーティーをすることもできました。
まあ、たかだかバイトで身につけたもので板前修行をしたわけでもないので、そんなに自慢できたものではないですが、三枚おろしができると女性にマジ受けます。
実は私のいち押しは『スーパーでバイトするなら水産(鮮魚)部門』です。
こちらの詳細記事も参考にしてください。
デリカ部門
デリカ部門はコロッケや天ぷらなどの揚げ物を作って売り場に出したり、乳製品、かまぼこやうどんなど練りもの製品を売り場に品出しします。
あと、お惣菜やお弁当、お寿司もだします。
それに水産部門で賞味期限間近の魚を調理してお惣菜として出したりもしてましたね。
そんな仕事内容のため、女性が配属される事が多いようです。
なのでデリカ部門の部屋はいつも賑やかだった印象があります。
でも油を多用するためデリカの部屋の掃除は本当大変でした。
加工品部門
加工品部門は本当に品数が多いんです。
一個一個品名を確認してものを並べていくのは結構大変でした。
お菓子やカップラーメン、調味料や缶ジュースにお酒、日用品や台所用用品も加工品部門の担当でしたね。
これらを定番の陳列棚に補充していきます。
それに加えてエンド(定番陳列棚の両サイドの陳列棚スペース)に特売コーナーを作ることも加工品部門の品出しバイトの仕事でした。
例えばマヨネーズなら頭の部分が見えるように箱の高さが半分になるように箱をカットして、3、4段積み上げます。
そして目立つところに「特売」や「広告の品」の値段が表示されたポップと呼ばれるふだを貼り付けます。
売れ行きに合わせて箱の積み方、エンド全体のレイアウトなどを変えていかなくてはなりません。
スーパー品出しバイトのメリット、デメリットは何?
スーパー品出しバイトのメリット
スーパーではいろんな出会いがある
人によるとはおもいますが、スーパーのバイトはいろんな人との出会いがあります。
正社員、バイトやフリーターの先輩、後輩、同世代、パートのおばさん。
お客さんや業者の方との出会いもあります。
バイト同士で恋愛に発展することも珍しいことではありません。
何より出会いによりスーパーという限られた枠の中にこんなにも多様な考え方があることを知ることができます。
スーパーの出会いに関しての詳細はこちらの記事を是非参考にしてください。
スーパー品出しバイトは組織で働くことを理解できる
スーパーには複数の部門があり、それぞれ役割分担があります。
そこには正社員がいて、指示をだします。その上には主任、またその上には店長と組織になっています。
また部門間で協力したり、手が足らなかったら応援したりと横の繋がりもあります。
また接客したり特売で声を出したりと営業的なことも品出しバイトがすることもあります。
当然向き不向きがありますが、学生のバイト初心者の皆さんには品出しバイトは組織の中で働くいい経験になるとおもいます。
スーパーの品出しバイトで学べることについては下の記事を参考にしてください。
スーパー品出しバイトのデメリット
品出しは仕事内容が地味でちょっときついときもある
まず、仕事内容自体が地味です。
スマートな感じとか、都会的な感じではありません。
野菜や果物の品出しは重たいですし、水産(鮮魚)部門は水仕事が多く冷たいし、デリカは油まみれにもなるでしょう。
これもスーパーによるとおもいますが、スーパーの品出しバイトがきついかきつくないかと問われれば「ちょっときついかな?」という感じです。
でも危険作業はほとんどありません。
「これもいい経験だ」と思える人なら許容範囲のきつさだと思います。
スーパーにはいろんなお客さんが来る
スーパーにはいろんなお客さんが来ます。
企業相手ではなく、一般消費者が相手なのでいろんな人がいます。
根も葉もないことで嫌味をいわれたり、怒られたりすることもあるでしょう。
品出しバイトであったとしても、スーパーも客商売なのでお客さんにはいつも笑顔で対応しなければいけません。
トラブルは絶対ダメです。
自分で対処できないときはすぐに正社員に相談しましょう。
まとめ
結論としては、スーパーの品出しはバイト初心者には非常におすすめなバイトです。
少なくとも私は大学時代に品出しバイトをやって、組織で働くということがどういうことかある程度理解できたし、いろんな出会いがあったことも非常に良かったと思ってます。
以下はス-パー品出しバイトの考えられるその他のメリットです。
- いろんな部門がありそれぞれ覚えられる事がある。
- 仕事内容は地味でちょっときついが、組織や接客などいい勉強になる。
- 出会いもたくさんあり、若者が多いので恋愛に発展する例もある。
- 服装や髪型も店によるがそんなに厳しくないし、休憩も適度にとれる。
- 時給は普通。融通も利かせてもらえる可能性が高く、バイト初心者がバイトに慣れるには適している。a
皆さんがお住まいの地域にもいろんなスーパーがあると思います。
情報集めて品出しバイトを1度やってみてはいかがでしょうか?
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