スーパーの鮮魚バイトはきついのか?経験者が仕事内容を徹底解説

スーパーのバイト体験談

スーパーのバイトをはじめたら、何らかの部門に配属されることとなります。

配属に関しては希望が聞いてもらえる場合と、聞いてもらえない場合があると思いますが、私のおすすめは断然鮮魚部門です。

魚を扱う部門は『におい』があるので、敬遠されがちではないでしょうか?

しかし鮮魚部門にはその『におい』のデメリットをもってしても、捨てがたい魅力的な一面があります。

私は大学時代の3年間、スーパーのバイトをずっとやってました。

3年もやっていると、おおかたひと通りの部門を経験させてもらうことができました。

その経験をもとに今回は、これからスーパーでバイトを始めようと考えている皆さんに、鮮魚部門の仕事内容とその魅力、それとやっぱりきになる『仕事がきついのか?』について解説します。

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スーパーの鮮魚部門のバイトの仕事内容

スーパーの鮮魚部門はその名の通り、魚関連の商品を取り扱う部門です。

当然魚そのものを売っていますし、ワカメやモズクなど海藻類、サザエや赤貝など貝類も取り扱います。

あと刺身やお造りに加工して売り場に出したり、ウニやイクラの瓶詰商品なども取り扱います。

つまり鮮魚部門は水産部門ともよくいわれますが、スーパーで水産物全般を扱う部門になります。

スーパーの鮮魚部門の仕事内容は大きくは下記のようなものになります。

  • 簡単な魚の加工や盛り付け
  • 魚をトレイに並べてラップする
  • 値段ラベル貼り
  • 品出し
  • 売り場の確認・前進陳列
  • そうじ
  • 簡単な接客(商品の場所の案内など)

それではここから更に踏み込んで、スーパーの鮮魚部門の魅力やメリットについて順にご紹介いたします。

はたまたメリットだけでなく、デメリットについても一緒に見ていきましょう。

スーパーの鮮魚部門の魅力

2.1魚の名前を覚えられる

スーパーの鮮魚部門でバイトをするメリットの1つは、魚の名前が覚えられることです。

私は鮮魚部門でバイトをするまで、イワシとサバとアジの区別もつかず、アサリとシジミとハマグリの違いさえわかっていませんでした。

鮮魚部門でバイトをしたことにより、そんな基本的な魚だけでなく、ツバス⇒ハマチ⇒ブリと名前がかわる出世魚があることや、季節によってどんな魚が旬なのかなど、当時一般常識のなかったその辺の大学生だった私にとって、鮮魚部門のバイトは非常に新鮮で有益な時間となりました。

若い時に魚の名前を覚えておくと、将来就職したときに会社の接待で割烹にいくときや、ス-パーのバイトで彼女ができて、ちょっといい寿司屋に行ったときに恥をかかずにすむことでしょう。スーパーでの出会いについては下の記事を参考にしてくださいね。

2.2三枚おろしが覚えられる

スーパーの鮮魚部門の仕事内容の1つに刺身やお造りなどの加工を施して売り場に出すという仕事があります。

その際一匹の魚の姿から、身の部分を2枚、骨の部分を1枚にさばく、『三枚おろし』の技術が必要となります。

スーパーの鮮魚部門に配属されたなら、その三枚おろしの技術を身につけられる可能性があります。

スーパーによっては三枚おろしは正社員しかやらない、やらせないというスーパーもあります。

しかし私の大学時代にバイトしていたスーパーでは、『きっと将来役に立つから』と、鮮魚部門の主任さんが教えてくれました。

はじめは小さい魚をつかって、はらわたを出すことからスタートしました。

それまで包丁も満足に握ったことがなかった私にとっては、なかなか骨の折れる作業でしたが、そのうちうまくできるようになり、小さい達成感が味わえた思い出があります。

小さい魚で三枚におろせるようになったら、つぎのステップは賞味期限切れの大きな魚で練習です。

大きな魚では三枚に下ろした後、血合いを取り除き、腹骨・小骨をとり除き刺身のブロックにカットします。

刺身のブロックをトレイに載せてパック詰めする場合もあれば、それをさらに一口サイズにカットしてお造りにして売り場に出す場合もあります。

つま(大根の千切り)や大葉で盛り付けるコツなんかも教えてもらい、しばらくの練習期間を経て晴れて売り場に出せるようになりましたね。

そのほかタコやスルメイカなどの水産物についても、独特のさばき方がありましたが、ひと通り教えてもらいました。

大学時代に覚えたことですが、20数年たった今でも三枚おろしができるんですよ。

私生活で彼女や奥さんに三枚おろしをして見せてあげたら、100%重宝されるし、ほめてもらえます。

また友達か誰かが釣ってきた魚をチャチャっとさばいて、刺身やお造りにしてあげることができれば、ちょっとした人気ものにもなれます。


鮮魚部門に配属され職場に慣れてきたら正社員と仲良くなって、ぜひ『三枚おろしを教えてください』と言ってみましょう。

きっと一生もんのスキルとなりますよ!

2.3魚の調理方法が学べる

鮮魚部門は魚を刺身やお造りだけでなく、煮つけや焼き魚などに調理してお惣菜として、売り場に出す仕事もあります。

私は鮮魚部門で働くまでは三枚おろしはおろか、魚料理なんて全くしたことはありませんでした。

味付けなんてどうやるのかも全くゼロの状態でしたが、先輩のパートのおばさんが丁寧に教えてくれました。

刺身やお造り以外のお惣菜は、賞味期限が迫ってきた売り場の魚を引き上げて、調理して再び売り場に出しています。

なのでお惣菜の魚はいろんな魚が登場するのです。

また日によって塩焼きにしたり、あら炊きがあったり、てんぷらになっていたりといろんなバリエーションがありましたね。

一般の人でも魚の調理方法がよくわからない人はたくさんいます。

『この魚は塩焼きがいい』

『秋はこの魚が旬でおいしい』

『冬はこの魚でお鍋がいい』

などと、私の場合は自分の家族や彼女なんかには説明してましたね。

おすすめ料理がお客さんに教えられるようになれれば一人前なんだと思います。

1人暮らしの若者にとって、また将来単身赴任や海外出向なんてことになった際には、魚料理ができることは、とんでもなく有利なことだと思います。

鮮魚部門に限らずスーパーのバイトを通して学べることは、意識の持ち方次第でたくさんあります。

下の記事もぜひ参考になさってくださいね。

2.4その他のメリット

鮮魚部門の作業場が涼しい

その他のメリットとしては、他の部門に比べて夏涼しいことです。

作業場には冷蔵庫と冷凍庫があり、魚が傷まないよう温度コントロールもされています。

そのうえ鮮魚部門は水を多用します。

魚を調理するたびに水を流してきれいにしなければなりませんので、夏の暑苦しさは鮮魚部門の作業場にはありません。

後述しますがその分冬は寒いんですけどね・・・・。

鮮魚の品出しは、他の部門のものより軽い

農産部門の玉ねぎやカボチャの箱、そしてスイカやメロンやリンゴなどの果物は実はかなり重いです。

また特売コーナーにサラダ油や、しょうゆ、お酢、ジュースやお酒の箱を積み上げる加工品部門もかなりの力作業です。

鮮魚部門の品出しは、他部門に比べれば重くはありません。

刺身にしてもお造りにしても、魚を丸ごと売り場にもっていくにしても、しょうゆの箱やスイカに比べればたかが知れています。

重たいものを積み上げたり、運んだりが苦手な人は鮮魚部門があっているかもしれませんね

スーパーのバイトの他の部門の仕事内容についてはこちらの記事も参考にしてください。

スーパーの鮮魚バイトは本当にきついのか?

3.1やっぱり最大のデメリットは「におい」

スーパーの鮮魚部門で働くうえで、一番きついと思うのはやっぱり『におい』です。

水産物のにおいはトリメチルアミンというアルカリ性の成分で非常に強烈です。

作業着は普通に洗濯しても『におい』はなかなか取れません。

以下の洗濯方法が有効です。

  1. バケツに水またはお湯を入れる
  2. その中に『クエン酸』を入れる。または『お酢』など酸性の液体で代用可
  3. その中に作業着を入れて数時間放置する
  4. 漬け込みした液体を捨てる
  5. 家族の洗濯ものとは別で、洗剤で洗濯機であらう
  6. 外で天日干しする

臭いに関しては、洗濯にもちょっと注意が必要ですね。

あとはバイトに着ていくシャツやズボンは何着か決めたものを繰り返し使う方が良いでしょうね。

持っている服が全部同じ魚っぽいにおいにならないように注意してくださいね。

3.2冬は糸寒くて冷たい

鮮魚部門ではとにかく水を多用します。

魚の調理にしろ、作業場の掃除にしろずっと水を使い続けることになります。

鮮魚部門は衛生面や鮮度が命ですから、しょうがないんですがやっぱり冬は寒くて冷たいのがきついと思う部分ですね。

寒いのが苦手の方、冷えるとまずい持病等のある方はやめた方が良いかもしれませんね。

3.3包丁や魚のとがったヒレには気を付けて!

鮮魚部門では包丁を使います。

精肉や農産部門でも包丁を使いますが、鮮魚部門は使う頻度が多く、包丁もよく切れる出刃と刺身包丁を使うので安全上の注意が必要です。

正社員の人が教えてくれる安全に対しての注意事項は必ず守るようにしましょう。

どんなバイトでもそうですが、バイトでケガをすると病院には連れて行ってもらえるとは思いますが、何の保証もありません。

もし『必要以上に危険な仕事だな・・・・』と思うようならやめた方が良いです。

バイトですから怖い思いをして、ケガしてまでやることではないですね。



それと魚の背びれや尾ひれにも気を付けなくてはなりません。

魚を調理するとき、さばくとき、しっぽをつかんだり背びれをつかんだりすることがよくあります。

手や指に刺さると血が出ますし、ばい菌が入って化膿するとやばいです。

手袋をしていい場面もありますから、その辺も正社員の人に良く聞いてルールを守ってやってください。

3.4作業場の掃除は重労働

他の部門に比べて、鮮魚部門は作業場の掃除がきついと感じるかもしれません。

魚を調理したり、さばいたりすると当然魚の内臓が飛び出したり、血が噴き出したりするわけです。

飛び出した内臓や吹き出した魚の血は、作業場の床だけでなく壁や天井いたるところに飛び散っています。

そんな汚れを洗剤をまき、ホースで水を流しながらデッキブラシでこすりまくらなくてはなりません。

また、まな板や包丁、調理台なども食中毒でもおこったら大変です。

しっかり洗剤でこすって水洗いして、最後はアルコール消毒のスプレーを吹きまくっていましたね。

それと品出しの際には重たいものはないとさっき言いましたが、調理後のゴミは結構重たいので注意が必要ですね。

ブリやタイの調理後の頭や内臓が何個分もゴミ袋に入ると結構重たいです。

スーパーにもよりますが、鮮魚部門の作業場の掃除はかなり時間がかけられていると思います。

特にバイトのシフトがラストまでの場合は、次の日の朝のためにピカピカに作業場を掃除しておく必要があります。

鮮魚部門の作業場の掃除はどこのスーパーでも比較的きつい作業となります。

まとめ

スーパーの鮮魚部門のバイトの仕事内容と魅力(メリット)と、きつい部分(デメリット)をお話してきました。

魅力としては、

  • 魚の名前が覚えられる
  • 三枚おろしが覚えられる(可能性がある)
  • 魚の調理方法が覚えられる
  • 他の部門より夏はすずしい
  • 他の部門より品出しが楽(軽い)

一方きつい部分としては

  • 最大のデメリットとしてにおいが臭い
  • 冬は冷たくて寒い
  • 包丁や魚の背びれ・尾ひれには注意が必要
  • 作業場の掃除が大変

こんなことをお話ししましたが、私の個人的な考えは『スーパーの鮮魚部門のバイトは断然おすすめである』というのが結論です。

なんといっても最大のメリットは『三枚おろし』の技術が身につくことです。

バイトしながら本当に役に立つ『一生もん』の技術が身につけられる仕事内容は鮮魚部門が一番です。

上述したように『きつい部分』も結構ありますが、私はデメリットを凌駕するメリットがあると思っています。

皆さんはどうお感じになられますか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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