ギックリ腰のメカニズムと治しかたは?お灸は効果があるの?

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数ヶ月前ですがギックリ腰になってしまいました。

会社で昼ごはんの時間になり立ち上がっただけなんです。

『グキッ!』

なんて感じもなく、立ち上がっただけで急に痛みが走り出しました。

「あっ。あー。歩けない。」

一二歩歩こうとはしましたが足が前に出ないんです。

何とか会社の食堂までたどり着くことができました。

昼食を取ることもできましたが、その日の午後から痛みがどんどん増してくるようです。

次の日はまったくだめでした。

会社も休まざるをえませんでした。

適度に運動もしてるし、別にいつもと違う何かをしたというわけでもありません。

立ち上がっただけなんです。

本当に突然襲ってきます。

欧米では「魔女の一撃」というそうです。

この記事ではギックリ腰のメカニズムと基本的な直し方、それに加えて『お灸』ってギックリ腰に効くのかどうか、体験談を踏まえてお伝えしてみようとおもいます。

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ギックリ腰のメカニズムと基本的な治し方

1.1ギックリ腰とは

まずギックリ腰について簡単に説明しようと思います。

ギックリ腰の正式名称は「急性腰痛症」といいます。

本当その名のとおりなんですね。

急に身体を動かした時などに腰にとんでもない激痛が走ります。

私の場合はまだマシなほうで寝返りは何とかできました。

しかし痛みを避けようと、身体がよこにCの字に曲がったまま数日を過ごしました。

ギックリ腰は一般的には短期間で治る腰痛とされています。

1ヶ月以内に治ることがほとんどです。

しかし場合によっては2、3ヶ月かかることもあります。

私の場合は2ヶ月ちょっとかかりました。

しかし1番厄介なのは、画像検査をおこなっても何にも映し出すことができないんです。

だから原因の特定もむずかしいんですね。

1.2ギックリ腰の原因

原因としては人により様々なんですが、日常生活のほんのちょっとした動作により起こってしまいます。

そのシチュエーションとしては

  • 重いものを持ち上げた時
  • 起き上がろうとした時
  • 立ち上がろうとした時
  • 顔を洗おうとした時
  • 咳やくしゃみをした時

こんな感じです。

それに対してはっきりした疾患によるものもあります。

  • 腰の筋肉の低下
  • 骨のひずみ
  • 背骨周りの軟骨、椎間板の異常
  • スポーツによる過剰な負荷
  • 腰椎の関節のズレ
  • 内臓疾患
  • ストレス

私が思うに若いから大丈夫とか、運動してるから大丈夫とかあんまり関係なく発生すると思います。

本当に突然襲ってきます。

だからギックリ腰ってネーミングなんでしょうね。

実のところギックリ腰の原因を特定するのはかなり難しいとおもいます。

1.3ギックリ腰はなぜ痛い?

ギックリ腰がなぜ痛いかというと、発症する時に腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかることになります。

その結果靭帯や筋肉が断裂し、周りの神経を刺激するので激しい痛みを感じます。

ちょうど腰が捻挫してしまったようなものです。

また腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜や椎間板が傷つき、神経を圧迫することにより痛みを感じるともいわれています。

1.4ギックリ腰はどれくらいで治る?

まず発症から2、3日は痛くて日常生活もままならないことでしょう。

人により差異がありますが、2、3日後がピークとなる人もおられます。

とにかく1週間はケアに重点をおき、その後はゆっくりと身体を慣らしていくことです。

完治は早くて10日から数週間ってところでしょうか?

私の場合はさっきもふれましたが2ヶ月でした。

焦らず気長にしっかり治すことで再発を防ぎましょう。

1.5ギックリ腰になったら

ギックリ腰になってしまったら、直後は立ち上がることはおろか動くこともできないことが普通にあります。

そんな時は身体を丸め気味にして、横向きの姿勢でできるだけ痛くない態勢を維持しましょう。

痛いとは思いますが、ちょっとマシかな?と思えるくらいになってきたら患部を氷嚢で冷やしましょう。

初期段階(2、3日)は冷やして様子を見るようにしましょう。

その後痛みが落ち着いた段階で治療施設へいって専門の治療を行いましょう。

1.6ギックリ腰の治療法はどんなもなのがある?

1.6.1鍼

鍼の効果のメカニズムはよくわかっていないのが実情ですが、以下のような効果があるといわれています。

  • 自己免疫力が向上する
  • 高い炎症緩和効果がある
  • 血行促進作用がある
  • 筋肉の緊張を緩める作用がある。

プロスポーツ選手が、試合中に痛めている箇所について鍼治療法を行うこともあるということです。

1.6.2電気治療

電気治療は筋肉の血流を改善します。

こわばった筋肉をゆっくりとほぐすような感じで、体全体の血流を良くすることにより痛みを和らげます。

1.6.3コルセット

コルセットは身体の動きをサポートしつつ適度に圧迫しながら、炎症、腫れを抑える効果があります。

注意点としては痛みがひいたらコルセットは外しましょう。

なぜなら長期間のコルセット着用は腰の筋肉の低下を招く恐れがあります。

1.6.4お灸

お灸は「もぐさ」を用いて、経穴(ツボ)に熱刺激を与えるもので、古来より効果があるとされています。

今回はこのお灸にもう少し注目してみようと思います。

1.7お灸の効果のメカニズム

お灸の効果のメカニズムはよくわかっていないとされていましたが、近年徐々に明らかになってきました。

1.7.1温熱刺激による効果

お灸はもぐさを皮膚の上に置いて燃やし、その温熱刺激によって体調を整えるものです。

お灸の効果はこの熱刺激による血行改善がメインの効果とされています。

血行が良くなることで造血作用が促進されるとともに、免疫物質が血液内に分泌されるので患部の治療に役立てるといわれています。

1.7.2香りによる効果

もぐさは乾燥させたヨモギの葉を精製したものです。

これには薬効成分(健胃、利尿、解熱、止血など)があります。ヨモギは昔から草餅を食べたりや煎じてのんだり、日本人には馴染みのあるものですね。

ヨモギにはシオネールという成分が含まれています。

シオネールは交感神経を鎮める効果があるといわれており、ローリエやローズマリーの葉にも含まれているものでリラックス効果が期待できるとされています。

1.8お灸のタイミングはいつ?

お灸のタイミングは就寝前がいいでしょう。

朝の目覚めが良くなります。

朝時間がある人は朝にお灸のをして、1日を気持ちよくスタートするのもおすすめです。

やらない方がいいのは、入浴前後、お酒のあと、食事の直後、それから運動の直後など身体があたたまった状態でお灸をすると、血行が良くなりすぎて効果が半減するかもしれません。

それとお灸は毎日やっても問題ないです。

毎日やるとこにより、熱さの感じ方が日によって違うことに気づき日々の体調の変化に敏感になります。

熱く感じない日はちょっと元気がなくなってるとか。。。

1.9お灸体験談

私がお灸を最初にやったきっかけは、ギックリ腰になり、なかなか治らなかい日々を過ごす中、妻から勧められたのが最初でした。

「実家に大量に転がってるから」と持ってきてくれたのは「千年灸」でした。

ネットで調べたら「家で気軽にやるなら千年灸」とあったので迷わずやってみることにしました。

「転がっていた」ものは、まさに初心者用の「竹生島」でした。

1.9.1お灸の火の付け方・貼り方

実はこれが意外と難しかったんです。

下手にやると「熱っ!」となって失敗します。

私も何回か失敗しました。

慣れれば簡単なことではありますが、下の手順でやるとうまくいくんじゃないかとおもいます。

  1. マッチやライターから直接ではなく、ろうそくを準備して火をつける。
  2. お灸の台座のセパレーターを剥がす。
  3. 人差し指の「腹」にお灸の台座の粘着部を軽くひっつける。
  4. ろうそくの炎に対して真上からもぐさ部分をあてるのではなく、真横から当てるようにする。
  5. 火がついて煙が出るのを確認する。
  6. ツボの位置をしっかり確認の上、患部に貼り付ける。

1.9.2ギックリ腰のツボ

ギックリ腰の場合は、1番オーソドックスな腰痛のツボ「腎兪」に貼ればいいでしょう。

これは背中なのでどなたか別の方に貼ってもらいましょう。

私は妻にやってもらいました。

あとギックリ腰のツボとしては手の甲の薬指と小指の骨の分かれ目にある「腰腿点」があります。

両方やってみてください。

1.9.3お灸はギックリ腰に効いたのか?

私がお灸をためしたのはギックリ腰発症後1週間目でした。

痛みがまだ残っている状態でした。

結果としては、腎兪に二箇所やった直後に立ち上がってみたところ痛みが少なく立ち上がれました。

お灸のおかげかどうかの確信は正直ありません。

でも立ち上がった時に確かにスッキリ感があります。

しかし次の日の夜には日中の疲れもあるためか、また痛くなりました。

数日続けましたが姿勢に気をつけたり、ストレッチやったり色々試行錯誤してましたので、「お灸のおかげで治ったー!」と全面的に言えるわけではありません。

「楽になったかな」という表現ぐらいが適切かなと思います。

2.0ギックリ腰のリハビリと再発予防

ギックリ腰になって10日もすれば痛みは発症後直後に比べるとだいぶマシになっていることでしょう。

痛みを完全に早く無くし、再発したり、慢性腰痛にならない身体をつくるにはさまざまなケアが必要です。

出来ることからやっていきましょう。

  • 朝起きる時、身体を急に起こさない。横向きの姿勢からゆっくり起きる。
  • 深いお辞儀の姿勢で顔を洗うのではなく、膝もちょっと曲げた姿勢で洗う。
  • 靴を履く時、物を拾う時に注意。必ず膝を曲げた姿勢で。
  • 椅子に座る時は背もたれに背中が全体がつくよう深く座る。私は椅子の背もたれと腰のあいだにガムテープの曲面を挟んで座ってました。腰が伸ばされ気持ちよかったですよ。
  • 1時間以上座り続けず、立ち上がり軽く伸びをする。
  • 急にたちあがるとか、急に腰をひねるとか、急激な動作を控える。
  • 筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチをする。
  • ウォーキングで足腰の鍛錬。
  • 痛みがなくなったら、ランニングや筋トレで筋力アップ。

とはいえ、以上のことに気をつけていても急に襲ってくるのがギックリ腰です。

万が一再発発症してしまったら、適切な治療施設に行き、またこの記事の内容も参考にしていただき、気長に直していきましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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