家に帰って自炊は面倒、会社帰りにサラダと弁当、または今日はちょっと奮発してお寿司にしようかな。天ぷらや揚げ物も良いかも。
ちょっと待てよ。
8時過ぎると半額シールが貼られるからもうちょっと待ってから・・・。
なんて独身者や、主婦には便利で心強いのがスーパーのお惣菜コーナー。
スーパーのデリカ部門のバイトは、この惣菜部門を中心として調理や仕込み、品出しを行うのが主なしごとです。
- ちから仕事はちょっと苦手だなぁ。
- 料理が得意だし好きなんだけどそれが活かせないなかぁ。
- みんなとワイワイ楽しくやりたいなぁ。
- 調理方法を学んでみたいんだけど…。
こんな方はスーパーのデリカ部門でのバイトがおすすめです。
この記事では大学時代3年間スーパーでバイトをやり、一通り全ての部門を経験した私が、
その体験を元にデリカ部門の仕事内容と、その魅力や注意点について解説してみたいと思います。
スーパーのデリカ部門とは
デリカとは「デリカテッセン」の略で、スーパーでは一般的に惣菜、揚げ物、焼き物、おにぎり、弁当、寿司、サンドイッチなどの調理品を指します。
またスーパーによりますがデリカ部門の仕事は、お惣菜コーナー以外の乳製品、うどんやかまぼこなど麺類や練りもの、豆腐やこんにゃく類、パンやスイーツ、卵なども守備範囲となります。
製造後の販売可能期間が短めのもの、毎日発注や納品が必要なものなど、いわゆる「日配品」の売り場も掛け持ちで任されることが多いと思います。
それではスーパーのデリカのバイトは、具体的にどんな仕事をするのか順番に見ていきましょう。
デリカ部門バイトの仕事内容
調理
デリカ部門のメインは何と言っても惣菜を作ることです。
揚げ物や天ぷら、焼き物など作りたてじゃないと魅力のないものは、店内で調理します。
これらの定番品の基本的な調理方法は、教えてくれるので心配いりません。
冷凍コロッケは油の温度どう見る?油の中から浮き上がってから何秒で網玉であげる?
天ぷらの衣はどんな具合につけるか?
その辺りのテクニックはマニュアル通りにやれば全く問題ないです。
ただし油を使うときには、気を抜いたり、ふざけたりは厳禁。
絶対に火傷しないように注意が必要です。
店内で調理するものは、揚げ物や焼き物以外にもたくさんあります。
青果部門の野菜を使って煮物をつくったり、鮮魚部門の魚を使って、煮付けにしたものなどです。
この場合は多少スキルが必要です。
でも大体のものは社員さんやパートのおばさんが、徐々に教えてくれるはずなのですぐに慣れます。
心配いりませんよ。
更に慣れてくれば、自分のオリジナル料理を売り場に出すチャンスがあるかもしれません。
料理好きの方には、格好の舞台となるのではないでしょうか?
デリカ部門のパック詰め
スーパーのバイトの仕事内容の中で、基本中の基本がパック詰です。
しかしデリカ部門の惣菜のパック詰めは簡単です。
青果部門などでは、きゅうりを3本まとめてラップしたり、硬い硬いカボチャを1/2とか1/4に包丁で切って、更にコーナーをカットしてからラップするなど手間がかかるものも多いんです。
デリカ部門の惣菜は商品の入ったトレイをくるっとラップするだけなので誰にでも簡単にできます。
パック詰めが終わればそれを売り場に出さなければなりません。
デリカ部門の品出し
パック詰めが終わったら売り場に商品を陳列します。
それを「品出し」と言います。
デリカ部門の品出しのポイントは大きくは2つあります。
1つ目は、デリカ部門の品出しはタイムリーに出さないと意味をなさないということです。
スーパーの掻き入れどきはなんといってもお昼と夕方です。
このタイミングにお客さんに「揚げたて」や「焼き立て」を提供できるように、逆算して調理のタイミングを決めなければいけません。
もう一つのポイントは品揃え感を演出することです。
お昼や夕方の売れる時間帯にお客さんに十分な選択肢を提供できなければなりません。
品揃えが豊富にないと美味しそうに見えません。
始めは正社員やパートのおばさんたちに、指示されるとおりに動くことになりますが、慣れて来たらこの2つのポイントを押さえて品出しをしましょう。
すると「使えるやつ」と思われます。
次に品出しと並行してやることがあります。
売り場確認
デリカ部門の商品はとにかくたくさんのお客さんに、「揚げたて」・「焼きたて」を買ってもらえるかが重要です。
そのためにはこまめに売り場の状況を把握してしなくてはなりません。
品出しの際にはしっかりと「何が売れているか」を確認して、調理→品出し→売り場確認→調理・・・と短時間でこのループを回していきましょう。
次は売り場が荒れてきたらやることです。
前進陳列
売れどきを過ぎると陳列棚が荒れ放題になっていることがよくあります。
売り場が落ち着いてきたら前進陳列を行います。
前進陳列とは陳列棚の商品を手前に詰めて並べていくことです。
放っておくと奥の方の見えない部分に商品が残ってしまいます。
スーパーの全ての部門、全ての商品に対して前進陳列は必要です。
なによりお客さんは荒れ放題の売り場からはものを買いたくないと思っています。
従業員は全員気づいた時には前進陳列を行います。
次はみんな知ってる値引きシールについてです。
売価変更・見切り
売り場を確認している時、賞味期限がうっかり過ぎてしまっているものや、ラップがほどけてしまっているものなど、商品として適切でないものを見つけることがあります。
その際には規定の方法に従い記録をとってバックヤードに引き揚げまょう。
また、夜7時から8時くらいになると徐々にお客さんの数も落ち着いて来ます。
これからガンガン揚げ物や焼物を作っても売れ残ってしまいます。
この時間帯になったら値引きシールを貼って値段を変更します。
これも規定の時間や方法に従っておこないます。
さあ作業も終盤、次は一番大変な掃除についてです。
スーパーのデリカ部門のバイトは作業場の掃除が大変
デリカ部門の掃除は大変です。
なぜならば油を使うからです。掃除が大変であることは、デリカ部門の少ないデメリットのひとつかもしれません。
まずデリカ部門の作業場の床は普通ぬるぬるです。
作業後は特にぬるぬる度合いがきつくなってますので、洗剤をまきデッキブラシでゴシゴシやるわけです。
床だけでなく作業場の四方を取り巻く壁や、排水溝などもぬるぬるなので規定の方法で掃除をしなければなりません。
次に揚げ物等を作ったフライヤーの掃除と油の交換も必要です。
こぼさないように油を抜いて新しいものを供給しないといけません。
古い油は規定の方法で廃棄する必要があり、手は油まみれになります。
ちから仕事というほどではありませんが、デリカの掃除は少なくとも楽な作業ではありません。
店により異なりますが、油は毎日交換ではないと思います。
シフトが交換日に当たったら不運と思って諦めてやりましょう。
その他、調理に使ったボールや包丁などの調理器具を洗いますがこれはさほど重労働ではありません。
仕事内容はこんな感じです。
それではスーパーのデリカ部門のバイトのメリットと注意点についても見ていきましょう。
スーパーのデリカ部門バイトのメリット
スーパーのデリカ部門の仕事内容では掃除が大変であるというお話をしました。
しかし、メリットも沢山あります。
代表的なものを見ていきましょう。
調理方法が覚えられる
「調理」の項で解説しましたが、デリカ部門は必ず調理をしなければなりません。
その調理は簡単なマニュアル作業から、スキルを要する煮物や魚料理まで多岐に渡ります。
料理が好きな人や、今後のために料理を覚えたい人にはうってつけの部門と言えるでしょう。
試食ができる
デリカ部門は試食をする機会が結構あります。
調理したものがうまくできているかどうかを試食することもありましたし、
味見を頼まれるなんてことも多々ありましたね。
試食という名の『楽しいつまみ食い』みたいな感覚ですね。
調理が必要な職場であるだけにこんな機会は多いと思います。
賑やかな職場
デリカ部門は調理を伴う仕事内容がメインなので、女性比率が高い職場です。
私が大学時代バイトしていたスーパーでも、デリカ部門は女性が多く、笑い声が絶えない和気あいあいとした雰囲気でした。
もちろんスーパーによりますし、人にもよります。
ですが鮮魚部門や青果部門の男性中心の職場より、デリカ部門の方が賑やかな雰囲気のところが比較的多いのではないでしょうか?
楽しくワイワイしながら仕事をするのが好きな人は、デリカ部門を希望してみると良いかもしれませんね。
他の部門に比べて商品が軽い
デリカ部門の商品は他の部門に比べて商品の重量が明らかに軽いといえます。
1番重量が重いのは青果部門です。
野菜や果物が段ボールに何箱も入荷してきます。
それを検品して箱から出して、カットなどの加工を施して、パック詰めして品出しします。
もうほとんど力仕事の部類ですね。
それに対してデリカ部門は揚げたてのコロッケや天ぷら入れたバットを片手にもち、もう片方の手にはトングを持って売り場に並べます。
重量は玉ねぎやキャベツの段ボールとは比べ物にならないくらい軽いです。
女性の比率が高いのも頷けますね。
さあ次は注意点の説明をしていきますね。
スーパーのデリカ部門でバイトする際の注意点
服装・身だしなみ
スーパーでバイトする際の服装は十分に気をつける必要があります。
というのもスーパーは食品を取り扱いますので、お客さんが店員の服装や身だしなみに対して向ける目は、比較的厳しいといえます。
店側も服装や身だしなみに対するルールを設けているところが多いです。
デリカ部門は油を用いた調理を行うため、絶対に服はドロドロになります。
ですので定められた作業服や制服があるところが多いとおもいます。
それを着用すれば良いのですが、ポイントは上着は洗い替えを用意してこまめに選択することです。
それと制服の中に着る物も臭いがついたり、油が付着する可能性はあります。
あらかじめ汚れても良いものを着て、これもこまめに洗濯することを習慣づけましょう。
靴はスニーカーでオーケーですが靴も必ず汚れます。
お客さんに嫌悪感を与えるレベルになる前に靴も洗うか取り替えましょう。
それから男子の無精髭は清潔感とは程遠く厳禁ですし、女子のメイクはナチュラルなものにとどめておきましょう。
髪型は赤や黄色のあまりに奇抜な色はお客さん側から見ると、清潔感があるとは見なされません。
また男子なら無造作なロン毛はだめでしょう。
女子は奇抜な髪色は避けて、長い場合は後ろで束ねる必要があります。
ピアス・ネイル
若い人はピアスやネイルをすることが多いと思いますが、1番怖いのがこれらが外れて惣菜に混入することです。
なので全面禁止の店が多いです。どうしてもピアスやネイルを付けたい人は、面接時にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
スーパーのデリカ部門の概要、バイトの仕事内容とメリット、注意点について見てきましたがいかがでしたでしょうか?
仕事内容もシンプルでバイト初心者の方でも安心して働ける職場だと思います。
私は大学時代3年間スーパーのバイトでバイトをして、正社員の方、パートさんやアルバイトの仲間、お客さんや出入りの業者さんなどいろいろな立場の人との関わりを持つことができました。
振り返ってみても社会の入り口として非常に良かったと感じています。
デリカ部門のバイトは、掃除が大変だということをあげましたが、スーパーのどの部門でも多少のデメリットはあります。
今回あげていない楽しいことや学べることも沢山あるとおもいます。
一度ぜひチャレンジしてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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