大連開発区に出張の際、ほとんどの方は大連開発区内のホテルに宿泊されることと思います。
大連開発区の数あるホテルの中でも日本人の方へのおすすめは「東方ホテル」と「凱倫飯店」の2つです。
大連開発区への出張初心者の場合、日本人に対して優しいホテルというのが大前提となりますが、その条件はとしては次の3つが重要です。
- 五彩城へのアクセスが良い
- 日本語が確実に通じる
- 日本のホテルとの差異が少ない
この3つを兼ね備えたホテルとなると、大連出張歴13年の私の主観ではありますが、「東方ホテル」か「凱倫飯店」の二択でほぼ間違いないでしょう。
私は大連開発区に出張の際はずっと東方ホテルと凱倫飯店のどちらかに泊まり続けていますが、不自由を感じることはほとんどありません。
どちらも甲乙つけがたい優良四つ星ホテルではありますが、この記事ではあえてこの2つのホテルを徹底比較します。
大連開発区へ出張される日本人サラリーマンのみなさんの出張ライフに合わせたチョイスができるよう、あくまで私の主観ではありますが、情報提供してみたいと思います。
東方ホテル・凱倫飯店徹底比較
ロビー・フロントの対応と日本語
ロビーの雰囲気
東方ホテルのロビーはちょっと手狭な感じがしますが、凱倫飯店より明るさがあり立ち寄りやすい感じがします。
一方凱倫飯店ロビーは広さもあり荘厳な印象をうけます。
ただし凱倫飯店のロビーは、回転ドアを抜けて入った瞬間に独特の香りがします。
私にとつては決して嫌な匂いではないのですが、匂いに敏感な方には好き嫌いが分かれるポイントかもしれません。
フロント・日本語対応
東方ホテル、凱倫飯店ともフロントには日本語ができるスタッフが殆どの場合いますので、中国語ができない方も問題ありません。
確かにごくまれに日本語の通じないスタッフしかいない場合があります。
その場合でも日本語でしゃべり続けていれば、日本語のわかるスタッフが応援にきてくれるか、または英語で話してくれるか、何らかの対応をしてくれます。
言葉の問題でどうにもこうにもならないということは、どちらのホテルでも皆無に近いと思います。
客室・施設
ベッド
ベッドに関しては、私の主観ではありますが東方ホテルのベッド方が好きです。
適度な硬さとベッドの高さが凱倫飯店より若干高くて寝心地が良い感じです。
それと東方ホテルのベッドサイドにはコンセントがありますが、凱倫飯店のベッドにはありません。
充電しながらスマホを見るなんてことができません。
ただしフロントに電話して延長コードを持ってきて欲しいと頼めば、5分後には解決する問題ですね。
風呂・シャワー
中国のホテルではお湯の温度が、部屋や時間によって異なることがよくあります。
理由ははっきりとはわかりませんが、排水管の状態や建物の構造・方向などが影響しているようです。
各部屋ごとのお湯の温度のばらつきが小さいのは凱倫飯店です。
東方ホテルでは滞在中に「シャワーの温度がぬるすぎる」というクレームをフロントに何度かした記憶があります。
凱倫飯店ではこのような目にあったことは今のところありません。
トイレ
トイレは両ホテルとも本当に差はありません。
どちらのホテルのトイレも快適です。
日本人にとってウォシュレットがないホテルなんて、今や考えられないでしょう?
中国では未だに高級ホテルであってもウォシュレットがないホテルは沢山あります。
しかし東方ホテルと凱倫飯店では、共に100%トイレにウォシュレットが設置されていますので、ウォシュレットがないと不安な方も安心です。
トレーニングジム
トレーニングジムはどちらのホテルにもあります。
休日や仕事が終わった夜には、運動不足解消のために欠かせない施設ですね。
ジムの施設・マシンは東方ホテルの方が現時点では充実してると言えるでしょう。
東方ホテルに設置されているマシンは以下の通りです。
- ランニングマシン
- ラットプルダウン
- アブドミナルクランチ
- 各種ダンベル
- チェストプレス
- ベンチプレス
- バイク
- ショルダープレス
- バタフライ
- レッグエクステンション
東方ホテルはほぼ全身を鍛えるマシンが揃っています。
ジムの広さは比較的狭いですが給水機があったり、ランニングマシンにテレビも付いていたりとホテルのジムとしては十分です。
凱倫飯店も以前は貧相なものしか置いてませんでしたが、最近はジムに力を入れています。
しかし東方ホテルと比べると70%程度の充実度なので東方ホテルに軍配です。
アメニティ
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、そしてボディーローションの4点セットに加えて、髭剃り、くし、綿棒、コットン、ヘヤキャップ、固形石鹸、歯ブラシなどが水回りに準備されているのは東方ホテルも凱倫飯店も同じです。
中身の良し悪しは正直よくわかりませんが、私にとってはほぼ同じに感じます。
ただし、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ボディーローションの容器に違いがあります。
東方ホテルの容器がチューブタイプなのに対して、凱倫飯店は小さめのボトルタイプなんです。
チューブタイプは夜に使い残して翌日の朝に再度使う場合は、フタをクルクル回して開け閉めしなければなりません。
それに対して凱倫飯店のボトルタイプは指一本でフタをパチンと閉めることができるので、ストレスに感じません。
小さいことですが、シャワーを浴びる時に毎回この差を感じてましたね。
掃除
掃除は凱倫飯店の方が丁寧に感じました。
シーツの貼り方や、掃除機がけはどちらのホテルも丁寧にやってくれて何ら問題ありません。
しかし部屋の片付け方に差があるように思います。
例えば凱倫飯店では仕事から帰ると、朝に脱ぎ散らかしたシャツやパジャマが綺麗に畳んでベッドの上に置いてあり、なんだかホッとする気分になりました。
担当の作業者によることかもしれませんが、凱倫飯店では9割以上の確率で部屋の片付け方が丁寧だと感じました。
東方ホテルも1日2日ではさほど気にはならない程度に片付けはしてあります。
ですが2週間程泊まり続けると朝脱いだものが朝のままのことがあったり、日によるバラツキが大きいというのが正直なところです。
お風呂周りの掃除にしても明らかに差があります。
シャンプーやコンディショナーの補充に関しては、東方ホテルでは連泊の場合、前の日に使った残りが容器の半分くらい残っている場合、新しいものを補充してくれないことが多々あります。
つまり前の日の残りを使えということです。
容器サイズは女性ならちょうど一回分程度だと思いますので補充されないことはないかもしれません。
しかし短髪の男性の場合は容器の半分程度しか使わないことが多いです。
そんな場合補充されないことが多く、2日目はギリギリの量を使い切ることとなり、なんだか侘しい気分になります。
まあコスト意識が高いという言い方ができるかもしれませんが、宿泊客がストレスに感じるようなコスト削減は見直した方がいいですよね。
部屋の明るさ
休みの日にはホテルにいる時間も長く、部屋の明るさも重要ですね。
部屋の明るさは照明をつけると顕著に違いが現れます。
というのも東方ホテルは天井に照明がありません。
スタンドが何台かあり間接照明っぽくした演出のため凱倫飯店にくらべるとちょっと暗いので、本を読んだりするにはちょっと不向きです。
凱倫飯店の部屋の天井には照明がありますので間接照明的な演出はありませんが、東方ホテルより明るいです。
どちらが良いかは個人の好みによります。
食事
朝食
東方ホテル、凱倫飯店とも普通の宿泊プランであれば朝食付きとなっています。
朝食内容は日本人好みのものは、凱倫飯店のほうが充実しています。
凱倫飯店には日本食の小鉢コーナーの一角があり、冷奴、もずく、大根おろし、納豆、一口そば、出汁巻などの小鉢が常時並べられます。
あと味噌汁も私は凱倫飯店のほうが美味しいと感じます。
ネギ、豆腐、なめこ、ワカメ等の具を先に自分でお椀に入れ、後から味噌汁をオタマで注ぐという方式は、東方ホテルも凱倫飯店も同じです。
味噌汁の熱さ加減や出汁の味が東方ホテルより凱倫飯店の方が好きです。
一方、東方ホテルの朝食はパンが充実しています。
食パンは白いの黒いの茶色いのと数種類あります。
またクロワッサン、菓子パン、ケーキもあり朝食はパン派の方は東方ホテルがいいでしょう。
また中国人向きの饅頭やお粥、揚げ物も充実しており、現地の朝食を満喫したい方には東方ホテルの朝食がおすすめです。
目玉焼きは東方ホテル,凱倫飯店とも次から次に焼かれていますので、好きなだけ取ることができます。
目玉焼き以外の卵料理はリクエストすれば、スクランブルエッグなど作ってくれるのは、どちらのホテルも同じです。
日本食レストラン
東方ホテルにも凱倫飯店にもホテルの中に日本食レストランがあります。
東方ホテルは『浜の幸』という日本食レストランが、一階の奥の方に向かって右側にあります。
店内は比較的広くて個室もあります。
メニューは紙のメニューではなくタブレットですが、タブレットから注文はできません。
注文が決まれば店員に口頭で伝えます。
味は悪くはありませんが、中国独特の米の匂いがします。
中国で米を食べるとよくあることですが、慣れない日本人にはこの匂いが苦手な人も多いです。
定食もあり会社帰りの1人で夕食の時もここですませることができます。
また雑炊やうどんなどもあるので、風邪などでちょっと具合が悪く、外に出るのが億劫な時はホテル内で食事を済ませられるので便利です。
凱倫飯店には『山崎』という日本食レストランが3階にあります。
ここは定食が豊富で50元〜60元くらいからあり、会社帰りの夕食に便利です。
中国独特の米の匂いは『山崎』でも以前は気になっていましたが、最近は改善されたのか気にならなくなりました。
テーブル席は4人がけの椅子席で小綺麗な感じですが、窓際の良い席は4テーブルしかありません。
個室や鉄板焼きコーナーもあり会食に良さそうですが、1人や2人の時は使える感じではないです。
なんといっても近くに、安くて美味しい店が林立する五彩城がすぐ近くにありますので、慣れた人は普通ホテル内の日本食レストランはあまり使いませんね。
土日の昼や、雨の日など外に出るのが億劫な時にホテル内のレストランを使用することが多いです。
立地
コンビニへのアクセス
コンビニへのアクセスは東方ホテルの方が良いです。
というのも東方ホテルを出てすぐ左隣に東方ホテル直営の売店があるからです。
品揃えはさほど充実していませんが、お茶やビールを買う程度であればこの売店で十分でしょう。
ただし閉店時間が早く夜7時までなのでお早めにどうぞ。
一方、凱倫飯店でお茶やビールが欲しくなった時はちょっと歩く必要があります。
ホテルを出て、信号のない片側3車線の大通りを横断して向かい側に渡らなくてはなりません。
それから数分歩いてコンビニ到着です。
信号のない大通りを渡るのは危険だし、時間がかかるのでちょっとマイナスポイントですね。
凱倫飯店もホテル内に売店出して欲しいです。
中国では全体的にコンビニの充実度は日本とは比べ物になりません。
日本のようにはいかないことは覚悟が必要です。
マッサージ店へのアクセス
会社帰り、食後、一杯やった後などマッサージに行くことはよくあります。
心身ともリラックスできて、かつ中国のマッサージはとってもリーゾナブル。
店により多少の違いはありますが大連開発区は1時間100元〜くらいですね。
その中でも日本人が安心して行くことができるマッサージ店は『玉手縁』と『昴』の2店です。
この2つのマッサージ店へのアクセスは東方ホテルからの方が近いです。
特に玉手縁はホテルの前の通りを挟んだ向かい側なので歩いて1分とかかりません。
マッサージ好きな方は東方ホテルが超便利です。
とはいえ凱倫飯店からでもこの2店へは歩いて10分とかかりませんので、歩くのが苦でなければ十分許容範囲内だと思います。
デパート・ショッピングモールへのアクセス
これは凱倫飯店の方が近いですね。
凱倫飯店から歩いて10分程度でデパート・ショッピングモール、映画館等の商業施設が密集している地域に出ることができます。
東方ホテルからだと20分くらいかかります。
これも歩くのが苦にならない人にとってはたいした差ではないかもしれません。
とはいえ食材を買いだめしたり自炊する人は凱倫飯店の方が確実に楽です。
飲み屋・カラオケ店へのアクセス
男性諸氏にとって食事の後にもう一杯は、至福のひとときです。
我らのオアシスともいうべき五彩城には居酒屋、クラブ、カラオケ、バーなど、お好みに合わせて選択肢は豊富です。
五彩城で呑んで帰るには、どちらのホテルでも距離的には差はないです。
強いていえば飲み屋密集地帯からは東方ホテルの方が若干近いかなぁ、くらいのレベルですね。
両ホテルとも心ゆくまで呑んで歌って、安全に帰れる距離です。
五彩城で呑んで怖い目に会ったことはありませんし、そのような話もほとんど聞いたことはありません。
注意点としてはどちらのホテルも五彩城からは信号のない通りを横断しなければなりません。
酔っ払って事故のないように、そこだけは注意が必要です。
まとめ
このように項目により一長一短があり、甲乙つけがたいですが、大連開発区へ出張される際はどちらのホテルを選択されても間違いないでしょう。
特に中国出張や大連出張が初めての方、初心者の方にはおすすめの2ホテルです。
私は大連開発区は2019年まで毎年合計100泊くらい出張していましたが、ほとんど東方ホテルと凱倫飯店に宿泊しました。
他のホテルも泊まってみたことはありますが、1週間〜3週間程度の比較的長めの出張なので、総合的に考えてやはりこの2ホテルに落ち着きました。
今後大連開発区にたびたび出張される方でしたら、ぜひ両方宿泊してみてください。
きっと東方ホテルか凱倫飯店のどちらかは、あなたの出張ライフがより充実すると思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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