中国出張へ行くことの多い社会人のみなさん、日本円の中国元への両替はホテルでなさいますか?
それとも空港ですか?また旅が終わり、ホテルのチェックアウトの際の支払いはクレジットカードをご利用ですか?
ホテルの両替にしろ、クレジットカードでの支払いにしろ実際の日本円ー中国元の為替レートになんらかの手数料がONされています。
つまり普通に両替して普通にクレジットカードを使うだけでちょっと損することになります。
この記事ではホテルでの両替ではなく、安全に中国元を手に入れ、かつホテルのチェックアウトの際も現金払いで損をしないですむ方法をお伝えいたします。
中国出張時は中国元−日本円のレートで損してる?
四つ星ホテルで両替した場合
中国出張にいけば、どうしても日本円を中国元に両替する必要があります。
その際は到着した空港か、宿泊先のホテルで両替するのが一般的だと思います。
その場合実際の為替レートに手数料らしきレート数パーセントがONされることが多いのではないでしょうか?
わたしがよく利用する大連開発区の四つ星ホテルで先日、「今日の両替レートはいくら?」と聞いてみました。
- 2019年9月20日(金)の大連四つ星ホテルの両替レートは、1RMB=15.76円でした。
- それに対して2019年9月20日の為替レートは1RMB=15.15円でした。
中国出張の滞在時の生活費として日本円3万円を中国元に両替すると、
- ホテルで両替した場合:1904RMB
- 為替レートで計算した場合:1980RMB
となり、この時点で既に76RMB(約1200円)のマイナスですね。
しょうがないことではありますが、ホテルで両替するだけで1200円も損してしまいます。
ホテルのチェックアウトでクレジットカードを利用した場合
つぎにホテルのチェックアウト時にクレジットカードで支払う場合を考えてみましょう。
以前私が先ほどと同じ大連の四つ星ホテルでクレジットを使って支払った時の金額を例とします。
17泊の出張で一泊450元です。
その日の中国元のレートは1RMB=16.52円でした。
つまり本来の為替レートなら16.52×450=126348円となります。
しかし後日クレジットカード会社の請求は129696円でした。
3618円のマイナスです。
更に帰国後出張精算を会社にすることになります。
私の勤める会社では、社内レートが月ごとに決められ、その社内レートに従い清算をすることになっています。
当然社員が得になるレートであるわけではなく、ここでも約2000円のマイナスとなってしまいました。
私の場合、年に約10回程度の中国出張があるため、このままでは概算で年に7万円もの大損をしてしまうことになってしまいます。
解決策は両替せずに現金払いすること!
これを回避するにはどうしても以下のことが必要となります。
- 空港やホテルで両替をしない。
- チェックアウト時にクレジットカードを使わずに中国元で現金払いする。
うーん・・・・。
なかなか難しい課題です。
解決策として私がおすすめする方法は
『中国渡航前に日本に旅行に行けない中国人の買い物をしてあげ、渡航後にモノを渡して中国元を受け取る』
です。
最近の中国人の日本旅行ブームはすさまじいものがあります。
『爆買い』という言葉がはやった一時期と比べれば、いささか落ち着いた感はありますが、まだまだ空港免税店では連日中国人で長蛇の列ができています。
とにかく日本で買い物したい中国人はまだまだいっぱいです。
なぜかというと、それには以下の理由が考えられます。
- 日本の製品の品質はピカイチ
- 特に赤ちゃん用品や化粧品の安全性が魅力
- 日本のものを中国で買うとメチャクチャ高い
- なおかつニセモノをつかまされるリスクがある
- メードインジャパンはそれだけでブランド
- 交換や修理のアフターサービスが良い
- 梱包が丁寧で見栄えがすごくいい
とにかく日本製品がほしい中国人はまだまだ途切れることはないでしょう。
私はいまだに年に10回近く中国に出張しています。
なので日本旅行になかなかいく機会のない会社のスタッフや、社外の知人に日本製品の買い物を頼まれることがしょっちゅうあります。
そこで中国出張時には日本に旅行に行けない中国人の買い物をしてあげることで、中国滞在時の生活費とチェックアウト時の宿泊費を現金払いできる中国元を入手してしまおうというやり方です。
買い物してあげる際の注意点
買い物をしてあげたものについては中国元で支払ってもらうことになります。
ここでトラブルにならないように換算レートはしっかり事前に合意することが必要です。
私の場合は頼まれた製品を買うときには、要した交通費、駐車場代、それとほんのわずかな手数料をONして依頼者に請求します。
トラブルになったことは一度もありません。
ほとんどの日本製品は中国で買うとなるととんでもなく高くなったり、ニセモノをつかまされる不安があるので、よほど法外な請求をしなければ問題ないでしょう。
その他この買い物をしてあげることによる中国元の入手方法の注意点としては
- 顔見知りのある程度信用できる中国人との間だけにとどめる。
- 買い物がおっくうになるほど遠くまで探しに行ったり、あまりに重いものを引き受けるとそのうち嫌になるので、ストレスにならない範囲で引き受ける。
- あくまでも両替や、クレジットカード払いの損失の補てんであって必要以上に儲けようなどと考えると人間関係が悪くなる。
- ましてや商用と間違えられるような大量の買い物はしない。
買い物をしてあげお互いWIN・WINの関係に
両替や宿泊費の支払いをする際にレートで損しないというメリットの以外にも、買い物を引き受けるととにかく中国人に喜んでもらえます。
会社のあるスタッフに何度か買い物を頼まれたのですが、その後食事に誘われてごちそうになったり、仕事上でも進んで力になってくれるようになりました。
お互いにWIN・WINの関係となる範囲で買い物をしてあげ、より良い人間関係の構築にもお役立てくださいね。
もう一つ中国人女性に頼まれる買い物は、男性にとってちょっと体力を消耗することが多いです。
なぜなら女性から頼まれる買い物は化粧品関連が圧倒的に多いからです。
似たようなパッケージに化粧水・乳液・洗顔料・・・・なかなか男性にとってはなじみが薄いものが多いです。
慣れている方なら問題ありませんが、不慣れな方は大変だと思います。
免税店の中で世界中の女性が入り乱れて、血眼になりながら商品を選んでいる中で、意中のものを探し出さなければなりません。
小恥ずかしいのと、なかなか商品までたどり着けないもどかしさとで「もういや!」となるかもしれませんね。
そんな方には事前に通販で買うことをお勧めいたします。
まとめ
ではまとめです。
中国に出張の際に、中国元のレートで損しないために必要なことは以下の2つです。
- 空港やホテルで両替をしない。
- チェックアウト時にクレジットカードを使わずに中国元で現金払いする。
そのためには次の方法で中国元を入手するのがが有効だと思っています。
『中国渡航前に日本に旅行に行けない中国人の買い物をしてあげ、渡航後にモノを渡して中国元を受け取る』
ただしこの方法を利用する際は、先に述べた注意点を守って、依頼者の中国人のかたとWIN・WINとなるように配慮することが大事です。
いずれにしても中国人のかたとの良い人間関係の構築が最優先と思っていれば間違いないと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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