中国人の声が大きいのは習慣?教育?4つの理由を知れば理解できるかも

中国

私は中国出張に行った際、仕事帰りにはかなりのわりあいで日本食レストランに行きます。

なぜかというと、中華料理を何日も連続で食べるのはお腹にこたえるので、どうしても日本食レストランに足が向いてしまいます。

なにより長い出張のときには、日本的なサービスが恋しくなるというのが、1番の理由かもしれません。

まず日本食レストランに行くとほとんどの店で、「いらっしゃいませ~」という日本語が聞こえてきます。

中国でも大きめのレストランに行くと「欢迎观临」と言ってくれることはありますが、大部分は「無言」でのお出迎えです。

あと、日本食レストランに行くとおしぼりも出てきますし、お茶も出てきます。

またローカルレストランではほとんど見ることのないキンキンに冷えたビールも日本食レストランならば高確率で準備されています。中国人が冷えたビールや飲み物を好まない理由は、下の記事をご覧ください。

中国人は冷たいビールが苦手。飲み物は夏でも常温が基本である理由。
中国出張や中国旅行に行って、外食や宴会の経験をお持ちの方ならまずわかっていただけると思いますが、中国の外食産業で出される飲み物は、基本的にキンキンに冷えているものが出てくることはありません。炭酸系のもの、例えばビールであったり、コ...

また日本食レストランでは、日本のテレビ番組やビデオももちろん流れてます。このように中華のローカルレストランではなかなかお目にかかれないサービスも日本食レストランなら準備されていることが多く、日本人客に対応するため、できる限り日本の環境を再現するべく、工夫や努力をされているのがよくわかります。

しかしながら、どうしても日本の環境を踏襲できない部分があるのです。

それば店の中がうるさいということです。人の声が大きいのです。とくに中国の方のしゃべる声が大きいのです。

もちろん居酒屋などでは、日本人もグループの場合は、ある程度騒がしくはなりますが、中国人の声の大きさには到底かないません

良く観察してみると、酒に酔ってるわけでも喧嘩をしてるわけでもないのに、やたら声だけがが大きいです。

そこで今回は、中国でレストランなどに行った際、中国人の声が大きい声に驚かないのように、またより中国人を理解するために、中国人の声が大きいのはなぜなのかを深掘りしてみたいと思います。

中国語の声調をはっきり発音するため声が大きい

まず第一の要因として、中国語の声調が大きく関与しているのではないかと考えられています。

中国語の声調は、『四声』といわれる4種類の音からなる発音方法で、同じピンイン(発音)でも声調により意味が変わるので、大きな声で発音しないと正確に意味が伝わらないことがあります。

広大な面積で十何億という人口の中国で、四声のある中国語の意味を正確に伝えるには、自ずと大きな声になってしまうのかもしれませんね。

中国では「声が大きいことは良いこと」という教育と習慣により声が大きい

日本では「他人に迷惑をかけない」ということを第一にかかげることが多く,子供達にもそういう教育をしているのが多数派だとおもいます。

なので公共の場では、「必要以上に騒がず、静かにする」のが、多くの日本人のスタンダードではないでしょうか?

しかし中国では、古くからみんなでワイワイ声楽しく過ごすのが好きであり、声が大きいのは「賑やか」で「楽しいひととき」の象徴であり、声が大きいことは決して悪いことではなく、むしろいいことであるという位置付けとなっています。

確かに良く言えば「賑やか」ではありますが、悪く言えば「うるさい」となります。考え方によって真逆の捉え方となりますね。

中国では自己主張しないと誰にも相手にされないから声が大きい

中国は多民族国家であり、人口は13億人で日本の約10倍程度と言われています。

なので大きな声で自己主張しないと、誰も相手にしてくれないので、みんな声が大きいのではないか?という説もあります。

人口や人種が多い国では、自分が損しないように大きな声で自己主張をするのは、コミュニケーションの基本と考えられています。

また自分のいってることが間違っていたとしても、大声でアピールし、自分の主張を押し通そうとする傾向もみられます。

中国では他人の悪口を言ってない意思表示のために声が大きい

第四の要員として、第3者の悪口を話していないことを証明するため、中国人は周りに聞こえるように大きい声で話しているともいわれています。

それは意図的に周りに聞こえるように話し「あなたの悪口は言ってませんよ」との意思表示だとのことです。

逆に中国人の前で、小さな声で話し合っていたら、悪口を言ってると勘違いされる可能性があるので注意が必要ですね。

まとめ

中国の方の声が大きいのは何故かご理解いただけたでしょうか?大きくは以下の4つの理由があります。

今後も中国のレストランを頻繁に利用する方や、中国人と宴会や会食をともにする機会のある出張者や駐在者の方は、更に中国の習慣や文化に精通していただきたいです。

それにはある程度の語学力も必要となります。企業の出張者、駐在者の方で中国語のスキルを伸ばしたいかたはこちらの記事をご参照下さい‼️

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