中国でタクシーを利用する際に、日本との違いを感じることが何点かあります。
1番の違いは中国人の多くのタクシーを使う乗客は助手席に乗るんです。
日本では後部座席に収まり切らない人数の場合に限り、助手席に座りますよね。
中国ではちがうんです。1人で乗る時も助手席に乗るんです。
その理由を調査してみましたのでぜひご覧ください。
中国人は話好き。単に世間話がしたいから
中国でタクシー乗る際に助手席に座る理由はいくつかあります。
その一つとしては、運転手とのコミュニケーションがしやすいからです。
多くの中国人は運転手と世間話をすることでひとときの時間を楽しく過ごしたいと思ってるんです。
個人的な感触ではありますが、この理由が1番というか、ほとんどがこの理由だと思います。
当然助手席に座ることで話も弾むでしょうし、コミュニケーションが円滑になります。
日本人でも運転手と話したいとは思う人がいたとしても、運転手側に拒否されたり、後ろに座るよう促されたり注意されたりしたらどうしようとまず考えますね。
しかし中国人は助手席に座ることで運転手に対する信頼感や安心感を得たいと考えるようです。
道案内が必要だから
第二の理由としては道案内をすれば早く目的地に到着できるとの理由があります。
中国の都市は非常に大きく、交通事情が複雑です。また新しい道路も次々とできるし、新しい交通パターンが頻繁に発生し、地理的な情報が目まぐるしく変化します。
そんな中、中国のタクシー乗客は運転手に対して最新の交通情報を提供するために助手席に座るようです。
それによってより早く、より効率的なルートの選択が可能となります。
また、中国の都市の朝夕は交通渋滞がすごいので、助手席に座る理由として、乗客から交通渋滞を回避した最短のルートをリアルタイムでナビゲートしてもらうのに役立つようです。
悪徳タクシー対策が必要
中国人がタクシーに乗る際、助手席に座る理由として、悪徳タクシー対策という一面もあるようです。どのようなことなのか見ていきましょう。
運転手の動きがよく見える
助手席に座ることで、運転手と直接目を合わせて話すことが可能となります。運転手の視線が明確になれば、行動や表情もより容易に監視できるので運転手も悪いことができなくなりますね。
運転手へのコミュニケーション
助手席に座ると自ずと運転手との会話も弾むしコミュニケーションも取りやすくなります。結果としてちょっとした質問や、怪しいと感じることがあれば直接対話がしやすく、信頼感や安全感も向上させることが期待できる運転手も悪徳行為がやりにくくなるのではないでしょうか。
運転手の意識を向上させることができる
助手席に座ることによって、運転手は乗客の警戒心を肌で感じることになります。真横に座られて、ひしひしと警戒感を感じる中では、悪徳行為がやりにくくなるのではないでしょうか。
運転手に対する礼儀と尊敬
中国では助手席にすわることは、運転手に対する礼儀や尊敬を示すことであるとされています。
中国ではタクシー運転手など、サービスを提供する人に対して、尊敬と感謝することが重要視されます。
タクシー運転手もサービスの提供者であり、彼らに対して礼儀正しく接することは中国では一般的なこととされています。
助手席に座ることは、運転手に対する一種の尊敬であり、運転手が運転中に安心感を感じるようにとの配慮であると考えられています。
一方で中国の社会には階層意識が存在し、サービス業であるタクシー運転手は、社会的階層が低いと位置づけられることがあります。
そんな中、助手席に座ることは運転手に対して敬意を示す行為ともされているようです。
まとめ
多くの中国人がタクシーに乗客として乗る際に後部座席ではなく、助手席に座る理由は以下のようなものが挙げられます。
- 中国人は話好きで単に世間話がしたいから
- 道案内が必要だから
- 悪徳タクシー対策として有効だから
- 運転手に対する礼儀と尊敬を表してるから
以上のような理由について説明をさせていただきました。
皆さんも実際に中国出張に行った際や、今後中国駐在が決まった際には是非助手席にトライしてみてください。新たな気づきがきっとありますよ。
そのためには語学力の向上も重要ですので、こちらの記事にも是非目を通しておいてくださいね。
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