中国のペットボトルのお茶が甘いのはなぜ?そんなに中国人は甘いものがすきなのか?

中国

みなさんはペットボトルのお茶を飲んだ時に、砂糖たっぷりのあま~い味がしたらどう思いますか?

甘党の方ならOKという人もおられるとは思いますが、日本人の多くは「ちょっと無理」という人が多いのではないでしょうか?

私もペットボトルのお茶は「ゴクゴクゴク」という感じで、喉を潤す際に重宝しております。

なので、甘ったらしい味だと逆に喉が渇きそうで、日本でペットボトルの甘いお茶が売られたとしてもまず買わないと思います。

ところが中国ではペットボトルのお茶は、『甘いのがスタンダード』なんです。

緑茶・ジャスミン茶・ウーロン茶・紅茶等、ペットボトルで売られているほとんどのお茶に砂糖がはいっているのです。

オェ~と思う人も、それ良いねと思う甘党の人もそれぞれいらっしゃることと思いますが、日本とは明らかに大きく異なる状況だと思います。

今回はなんで中国のお茶が甘いのか、その理由を深掘りしてみたいと思います。

①基本的に中国人は甘いものが大好き

中国でペットボトルのお茶が甘い理由として、第一に挙げられるのは、基本的に中国人は甘い味が好きな人が多いということです。

中国における甘い味というのは、かなり古くから存在しており、甘い菓子やデザートが豊富にあります。

更に中国の伝統的な料理にも、甘い調味料や砂糖が使用されることが多々あり、甘い味は多くの中国人にとって欠かせないものとなってます。

②歴史的背景があって甘いものがすきになった

ではどれくらい昔から、どのような経緯で中国人は甘いものに親しんで来たのでしょうか。具体的に見ていきたいとおもいます。

清朝時代(1644年~1912年)の中国社会は、禁欲的で、健康を重視する風潮がありました。これは儒教と道教の教えが影響を与えたものです。さらに儒教や道教の思想以外の観点からも甘いものに対する制限があったようです。

儒教の影響

儒教は中国の主要な思想体系です。儒教の教えでは、節制すること、自己制御することなどが重要視されてきました。食事の面でも甘い味や飲食での享楽を避けるべきといわれていました。

道教の影響

道教は自然との調和を追求する思想です。食事の制約や飲食の過剰は、内なる調和を乱す要因とされました。そのため、甘味などの過度な刺激を避ける方向性がありました。

医学的な観点からの制限

中国の伝統的な医学(中医学)では、食事と健康の関連が強調されました。

食事のバランスや質によって体調や健康が左右され、甘味の過剰な摂取は体内のバランスを崩す可能性があると言われてました。

社会的な制約

清朝時代の社会は階級制度が厳格でした。上流階級は質素で禁欲的な生活を尊びました。

特に宗教的な信念を持つ人々や仏教僧侶は、甘味料の摂取を避けることが多かったといわれています。

これらの要因によって清朝時代の中国では、甘味の摂取が制限されることがたびたびありました。

しかし、近代化と都市化が進展するにつれて、食文化や価値観も変化し、また今までの抑制の反動もあって、甘味料や甘い飲料が好まれるようになり普及が劇的に進みました。

贅沢品と位置付けられた名残りで今も強い憧れがある

中国は昔から砂糖の生産や、消費の中心地の一つで、糖にまつわる産業が非常に盛んでした。

中国で甘いものが好きなひとが多いのは、そのためであるとも言われています。

清朝時代には、上流階級や宮廷の人々には、甘いものが贅沢な食べ物として扱われるようになりました。

現代の中国社会ではそのような背景の名残りで、甘い味に対する執着は強く、甘いお茶や甘い飲み物はとても人気があるのです。

③都市化やライフスタイルの変化

中国の発展による都市化・ライフスタイルの変化も『中国人の甘いもの好き』の大きな要因の一つです。

中国の都市化やライフスタイルの変化が、ペットボトルのお茶の甘さに影響を与えていると考えられます。

都市化の進展により、多くの人々が忙しい生活を送るようになりました。それに伴い外食や持ち帰りの需要も増加しています。

このようなライフスタイルの変化に合わせて、便利な飲料として手軽に摂取できるペットボトルのお茶はなくてはならないものとなりました。

一方で、甘味も多くの中国人にとってなくてはならないものです。都市部でのストレスや疲労が増える中で、多くの中国人にとって、甘い味わいは心地よさを提供し、リラックス効果をもたらすものとなっています。

これらの要因によって甘いお茶がストレスの軽減や癒しの一部として選ばれることが増えていると考えられます。

まとめ

中国人は甘いものが好きである

中国人はそもそも甘い味が一般的に好きな人がとっても多いです。これは歴史的な食事習慣に根ざしており、お茶にも甘みを求める傾向があります。

制限の反動

過去の中国では砂糖の供給が制限されていた時期がありました。それが甘い飲み物の需要を高める要因となりました。だれだって制限されると、その反動で甘いものがほしくなっちゃいますよね。

中国人のライフスタイルの変化

近年、中国の都市部では忙しいライフスタイルが一般的になってきています。忙しい中手軽に甘い味を楽しみそして癒しの手段として、ペットボトルの甘いお茶が選ばれています。

以上のような要因が組み合わさって、中国のペットボトルのお茶が甘くなったものと思われます。

でも昨今の健康ブームで甘くないお茶も普及するかもしれませんね。

中国のペットボトルのお茶が甘いのは何故か?ご理解いただけたでしょうか?今後も中国のペットボトルのお茶を頻繁に飲む機会のある出張者や駐在者の方は、更に中国の習慣や文化に精通していただきたいです。

それにはある程度の語学力が必要となります。企業の出張者、駐在者の方で中国語のスキルを伸ばしたいかたはこちらの記事をご参照下さい‼️

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最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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