中国語の勉強を始める社会人の楽しく学ぶおすすめの方法とコツ。

中国

一時に比べればだいぶ減ってきたとはいえ、いろんな分野の日本企業が、まだまだ中国で活躍中ですね。私もまたそんな中国出張族の一人であります。出張歴は約10年ってところで、頻度は2週間の出張が年10回程度えります。出張に行くたびに「中国語がもっとできたらなぁ」といつも考えていました。どんな業種の方でも中国に行けばそう思いませんか?営業の方なら、現地の顧客との商談や接待に中国語が必要になります。また技術系の方は工場の現場スタッフや作業者と通訳抜きで、意志の疎通や指示を出すことが必要な場面が多々あるでしょう。いずれにしても現地の人とコミニュケーションが取れるに越したことはありません。中国語は是非とも習得したいビジネススキルですね。わたしは日常会話程度ならなんとか意志の疎通ができるようになり、中国語検定三級に合格することができました。この記事ではこの記事では中国語をこれから勉強しようとされている初心者の方、特に社会人の方でも楽んで勉強を始めることができるよう、具体的なアプローチについてお話ししたいと思います。

中国語を勉強すればコミニュケーションが良好になり、必ず良いことがある。

社会人の皆さんが中国語の勉強を始めるにあたっては、いろんなきっかけや動機があると思います。しかし根本は中国人と良好なコミニュケーションを構築することです。確かに中国語ができないばかりにさまざまなチャンスをみすみす逃したこともあるのではないでしょうか?逆に中国語がちよっとでも出来ればいいこと、嬉しいこと、楽しいことが発生する確率は激増します。私は以下のようなことを経験しました。

  • 日本人向けのいい感じのレストランの女性店長にささやかなお土産を持って行ったら、個室を優先的に手配してくれワインを1本サービスしてくれた。
  • 宿泊先のホテルの営業担当者が、日本人向けの案内板を日本語で書かねばならず苦労していたので、日本語のいい感じの表現を教えてあげたら、それ以降部屋をアップグレードしてくれるようになった。
  • 中国工場のスタッフに「知り合いの女性が日本語勉強中なので会話相手をしてほしい」と頼まれ、ウィチャットで何度か日本語・中国語交え会話したら、ホテルのバイキングをご馳走してもらえた。

決してこのような見返りが目的ではありませんが、結果として相手が喜んでくれて、自分も嬉しい気持ちになることができました。こうなると中国語のモチベーションもあがってくるものです。

コミニュケーションが取れる中国語は中検3級が最低ライン

では皆さんが中国語を勉強を始める場合、当面何を目標に進めるといいのでしょうか?とりあえず中検3級を目標にしましょう。中検3級はどのようなレベルかといいますと、概ね下のような感じです。

・基本的な文章を読み書くことができること。

・簡単な文章を読み、書くことができること。

・簡単な日常会話ができること。

・発音(ピンイン表記)及び単語の意味が理解できること

・常用語1000語〜2000語による複文の日本語訳、中国語訳ができること

・学習時間200〜300時間

・一般大学の第2外国語における第2年度履修程度

日本中国語検定より引用

中検3級の勉強は、「読む「書く」「聴く」「話す」をバランス良く勉強していくことになり、社会人初心者の実力アップには非常にいい方法だと思います。また、資格の取得はモチベーションの向上や維持にも繋がりますので、中検3級をぜひ目指してください。

中国語の勉強の具体的な始め方

3.1悲報!「読む」「書く」は教科書と参考書での勉強も必ず必要です。

ではどのように中国語の勉強を始めたらいいのでしょうか?英語や中国語など語学の学習は、「読む」「書く」「聴く」「話す」をバランス良く学習する必要がありますよね。「読む」「書く」についてはどうしても教科書や参考書でひたすら勉強することも必要です。まず挨拶や最低限の文法と表現方法は丸暗記してしまいましょう。その際には単語のピンインも併せて覚えていきましょう。おすすめの参考書は上の写真の「中国語検定3級筆記対策1000問(国際語学社)」です。これ一冊を2、3回繰り返しやれば筆記は大体大丈夫でしょう。

3.2We Chatで中国人との会話も有効です。

楽しんで勉強となると、教科書と参考書ばかりでは物足りませんよね。会社の中国人スタッフや中国で知り合ったひとと交信する手段としてWeChat があります。We Chatは中国版ラインのようなもので、中国人のほとんどが使用しているSNSです。これで中国人と会話すると驚くほど読み書きは上達します。なんといっても生の中国語を返してくれるので教科書には載っていない表現なども覚えることができますし、わからない単語や表現が出てきても、翻訳機能がついたますのでその場で簡単に機械翻訳ができます。ちょっとおかしい訳語のときもありますが、なんとなく意味がつかめるので心配ありません。まだWeChatをインストールしてない人は是非活用されることをおすすめいたします。

中国語の「聴く」「話す」の勉強は会話相手が必要。

しかし「聴く」「話す」の勉強となると聞いてくれたり、話してくれる相手が欲しいですよね。もしあなたに中国出張のチャンスがあるなら、その機会に「聴。く」「話す」の実地訓練をぜひやってみてください。しかし中国出張がなくとも、国内にたくさんの中国人の方はいます。中国人と話す機会があることを想定して、いろんな「聴く」「話す」のきっかけづくりや勉強方法を以下におすすめしたいと思います。

4.1会社の中国人スタッフに練習相手になってもらう。

まず自分の会社の中国人スタッフに「聞く」「話す」の練習相手になってもらうことが考えられます。彼ら、彼女らは日本語が堪能なメンバーも多いことでしょう。また彼らは日本人向けにゆっくり、わかるように話してくれることでしょう。またわからない単語はその場ですぐに教えてくれたりもするでしょう。でもこの方法はあんまり良くないと思うんです。彼らは日本語を交えてちょこちょこっと教えてはくれますが、彼らも忙しく本腰を入れて教えてもらうわけにもいきません。こっちもその場ではなんとなくわかった気になりますが、日本語の堪能な人に教えてもらっても、自分の頭を使ってないのでその場限りになってしまうでしょう。日本語があまり話せず、あなたの中国語の勉強に時間を十分にとってくれるスタッフが見つかれば何より素晴らしいと思います。

4.2中国出張ではスナック、カラオケの小姐に練習相手になってもらう。

これは多分、中国出張を経験された男性の皆さんのほとんどはこの選択肢を想定されたことと思います。確かに彼女達に「聞く」「話す」の練習相手になってもらうと一定の効果が期待できると思います。でもちょっと「効率」が悪い一面があります。その訳を列挙いたします。

  • 小姐達の勤めるお店は、大音量の音楽や、他人の話し声で何を言ってるかよく聞こえない。
  • アルコールが入ると中国語の勉強なんてどうでも良くなる。
  • 飲み代がかかりコスパが悪い。
  • 仲良くなってお店以外の場所で勉強するとさらにコスパが悪くなる可能性あり。
  • 一見安全のようで、やはり中国は安全ではない。

このような理由でやはり中国語の「聞く」「話す」の練習相手にスナックやカラオケの小姐にお願いすると効率が悪いと思います。

4.3中国語教室に通う。家庭教師を雇う。

中国駐在の人であれば、現地の中国語教室に行ったり、家庭教師を雇うのもひとつの方法ですね。中国在住の私の知人は、現地の家庭教師を雇っていました。一回70元くらい(1000円ちよっと)と言っていました。しかし日本在住の人が中国語教室に通ったり、家庭教師となると、そこそこ費用がかかるのではないでしようか?また中国語教室などは時間が決められており、好きなときに勉強するというわけにもいきません。

4.4中国人マッサージは格好の会話練習

私が最もおすすめしたいのは、中国人マッサージを受け、その施術中の会話を通して「聴く」「話す」を練習するという方法です。時間にして1時間から2時間程度まさにマンツーマンでみっちり会話することができます。環境も静かで「聴く」「話す」の練習の場としてはうってつけです。中国駐在者や中国出張者の方には特にこの方法をおすすめしたいですが、日本国内在住の方も中国人マッサージを受けることは可能だと思います。日本在住のマッサージ師は日本語が堪能なことが多いと思います。その場合はあなたから、積極的に中国語で話しかけてみましょう。日本在住の方もぜひチャレンジしてみてください。ただしその際に注意点がいくつかあります。

  • 怪しいマッサージ店には行かないようにしましょう。タウン情報誌やネットで事前に情報を集めて安全なところにいきましょう。
  • なるべく日本語のできないマッサージ師に施術してもらいましょう。
  • マッサージ師が可愛い、綺麗を気にしてはいけません。あくまで会話練習なので可愛いとか、綺麗とかを問題視するともはや勉強にならなくなってしまいます。

まとめ

中国語を勉強すれば中国人とのコミニュケーションが良好になり、お互いにハッピーなことが増えると思います。そのための具体的なアプローチについて説明をさせていただきました。

  • 中国人とコミニュケーションを取るには中検3級が最低ラインなので、まずは中検3級を目指そう。
  • 「読む」「書く」は教科書と参考者でひたすら勉強も必要です。
  • 「読む」「書く」はWeChatの活用も有効です。
  • 「聴く」「話す」の練習は会話相手を探すことが重要です。
  • 色々な探し方があります。自分に合ったやり方で会話相手を見つけて、積極的に「聴く」「話す」の練習を始めましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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