半導体業界に携わっている方やこれから目指す方にとって、中国との関わりは避けられません。中国国内に工場を持つ企業や、材料調達先が中国というケースは少なくないため、仕事で中国に行く機会が訪れる可能性があります。
そんな中国出張や駐在での生活では、日本との文化の違いに驚くことも多いでしょう。特に、レストランで店員を呼ぶ場面では、「どうやって呼べばいいのか?」と戸惑うこともあるのではないでしょうか?
日本で食事する際に店員さんを呼ぶ時は、ほとんどの日本人は「すいませーん」なんじゃないでしょうか?悪いことをしてるわけでもないのに改めて考えてみると、ちょっと奇異に感じてしまいますね。もちろんすいませーん以外の呼び方もあると思いますが、少数派ではないでしょうか?
中国でもレストランでの店員の呼び方は何種類かあるのですが、それぞれシチュエーションが異なり、いくつかのユニークな呼び方もあるんです。
この記事では、中国のレストランで店員を呼ぶ際に便利な表現を紹介するとともに、こうしたちょっとしたコミュニケーションがいかに仕事やキャリアにプラスになるかについても解説します。
これから中国との取引が増える可能性がある方や、半導体業界を目指す方にも役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。
中国での店員の呼び方
中国のレストランでは、店員の呼び方が日本とは異なり、いくつかの表現が使われています。それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。
服务员
服 务 员 fú wù yuán
もっとも一般的な呼び方です。「店員さーん」と似たニュアンスで、どちらかと言うとちょっと距離のある位置に店員さんがいて、大きな声で呼びよせる場合に使う感じですね。現地のレストラン・飲食店にはいると至る所で『ふ~う~ゆえ~ん』と呼んでる人に遭遇することでしょう。この言葉を耳にすることは極めて多いでしょう。
你好
你 好 nǐ hǎo
「こんにちは」という意味ですが、店員さんを軽く呼び止めるときにも使えます。比較的カジュアルで、至近距離に店員さんがいるときや、通りすがりの店員さんに声をかける時に軽く手で合図しながら「你好」と呼び止める感じで使います。服务员の次によく耳にするのはこれですね。
美女・帅哥
美 女 měi nǚ
帅 哥 shuài gē
「美女」「イケメン」という意味ですが、これを店員さんに使うのは中国ならではの文化。親しみを込めて声をかける表現で、相手に対する敬意も感じられます。中国で店員さんを呼ぶ時にこう呼ぶ人は結構おおいです。同世代から年下の店員に向けてこう呼ぶことが多いようです。
私の感触では美女はよく聞きますが、帅哥はそれほど多用されていないように思います。飲食店の店員は男性が少ないからかもしれません。
これもあまり遠くから大声で呼ぶ時には向きません。なぜなら遠くから呼ぶと複数の店員さんが一度に振り向くこととなり、彼らはみんな「美女帅哥」と自身で思っている『自意識過剰なひと』になってしまうからです(笑)。
不好意思
不好意思 bú/bù hǎo/hào yì sī
これは日本語でいうと「すみません」、英語で言うと「excuse me 」に相当する言葉ですね。これは中国人にとって「すみません」を言うことが日本人のように習慣化されていないので、あんまり聞かない気がします。そもそも中国人は意味もなく「すみません」と言う文化ではないのです。詳しくはこちらの記事も参照して下さい。
店員を呼ぶ時「小姐」は使わない方が無難
中国旅行ガイドや中国語テキストなどでレストランでの店員の呼び方として「小姐xiaojie」が取り上げられていることがよくあります。
しかしこの「小姐」は使わない方が無難でしょう。
なぜなら最近(ここ10年くらい)小姐とはKTVやクラブやスナックで働く女性を指して使われることが非常に多くなってます。
ただしこれは中国東北地方で顕著なことのようです。確かに私は大連によく行ってましたが、レストランで「小姐!」と呼ぶ人は聞いたことがないですね。
中国はご存じの通り広大な国土を持ち、東北地方と南部地域では文化的な差があるため、南部では普通に「小姐」と呼んでいるとの話もあります。
また、王小姐とか李小姐とか名前+小姐の場合はMissの意味となりますが、単に小姐というと「水商売のお姉さん」と思われてしまいかねないので、日本人は使わない方がいいでしょう。
お勘定はどんな呼び方?
食事が終わってさあ帰ろう。あ!その前にお勘定ですね!あれ?どう言えばいいんだろう?店員さんを呼ぶ方法はわかったけどお勘定はどう言えばいいんだろう?
结账・买单
中国のレストランでお勘定時に最もよく使われるのは、以下の2つです。
结 账 jiē/jié zhàng
买 单 mǎi dān
この2つに明確な使い分けはありません。どつちを使ってもいいです。しかし中国人にとっては微妙に両者の印象に違いがあるようです。
结账は買い物時やビジネス取引にも使われ、ややフォーマルな印象があるようです。それに対して买单は主にレストランやKTVなど飲食店で多用され、结账よりややフランクな印象があるようです。
多少钱
屋台的なお店の場合は、本来「おいくらですか?」と言う意味である
多 少 钱 duō shǎo qián
で、事足りるようです。
中国語スキルを磨いてキャリアを加速!
中国ではレストランで店員を呼ぶ際の呼び方はいくつかあり、それぞれにシチュエーションがあります。最も一般的なのは「服务员」です。あとはシチュエーションにより呼び方チャレンジしてみてください。
中国でのスマートなコミュニケーションは、半導体業界での仕事にも大いに役立ちます。特に、工場の立ち上げや現地スタッフとのやり取りでは、ちょっとした言葉が大きな成果につながることもあります。
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