我が家は築20年の分譲マンションなんです。
マンションまでは光回線が来てるけど、各住戸には電話回線でWi-Fiの電波が送られてきます。
いわゆるVDSLってやつです。
なのでどんなに頑張ってもMax100Mbpsまでしかでません。
1Gbpsの光回線でガンガン高速Wi-Fiを楽しむことはできないんです。
しかし我が家は1Gbpsなんて贅沢は言いません。
せめて100Mbpsでいいから出てほしい。
そんな思いで『ベストエフォート261Mbps』という言葉に惑わされて、ソフトバンクAirを数か月前に導入しました。
『ベストエフォート261Mbps』とは『261Mbpsとなるように最大限努力いたします。』
という意味だそうですが・・・・・・。
だけどそれが大きな間違いでした。
あくまでも我が家の場合ですが、
- 261Mbpsはおろか昼間でも平均的に5Mbps以下。
- 使用頻度の高い夜間に至っては更に遅い、というか繋がらない。
- コロナ自粛下での在宅WEB会議や大学生の子供たちのWEB授業に対応できない。
- 家族からはクレームの嵐
- おまけに使用料金はソフトバンク光より高い。
- etc・・・・
こんなことならVDSLでMax100Mbpsでいいから安定した電波供給をしてほしい。
家族会議の結果、我が家の意見は満場一致でソフトバンク光にサービス変更することとなりました。
結果としては、晴れてソフトバンクAirからソフトバンク光へのサービス変更を果たすことができました。
VDSLであるがゆえ、100Mbps以上になることはありませんが、現在安定して50〜70Mbpsの安定した速度を手にすることができました。
そのうえ私の場合は(こうならない人もいるみたいですが)、
- ソフトバンクAir違約金不要
- ソフトバンクAir機器残債の支払い不要
- サービス変更手数料不要
- 契約事務手数料不要
- ソフトバンク光の工事費不要
- お家割の割引はソフトバンクAir時と同様に維持
という結果となりました。
この記事ではソフトバンクAirからソフトバンク光にサービス変更をお考えの皆様に、そのやり取り・手順・注意点などを私自身の体験をもとにお話ししたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
とにかく我が家ではソフトバンクAirは使えない
ソフトバンクAirのメリットは、大きくは以下の3つといわれています。
- 工事が不要でコンセントに挿すだけですぐにインターネットが楽しめる。
- 下り最大261Mbps(ベストエフォート)の速度が出る。
- ソフトバンクのスマホを使っているなら、1台当たり月1000円の値引き(お家割)がある。
1.と3.に関しては確かにその通りでした。
しかし2.に関しては導入直後から全くダメでした。
朝とか昼間で4〜5Mbpsが関の山で、やっとYoutubeが低画質で見れる程度の速度でした。
夜はかなり酷くてスマホでも全くつながらず、知らないうちにソフトバンクの4Gの回線になっていたり・・・・・。
うちは娘が2人いますが、いずれも大学生です。
コロナ禍2人ともWEB授業が必要ですが、ソフトバンクAirの回線を使ってZoomを使おうとしたとき、あまりに回線速度が遅いため、WEB授業に入れず欠席になりかけてしまったとのこと。
なのでそれ以来、怖くてソフトバンクAirの回線は使えず、仕方なくスマホの小さい画面でWEB授業を聴いているということです・・・・。
私自身も在宅勤務が週2~3回はあります。
会議は当然WEB会議なんですが、スマホでWEB会議は無理なので、デザリングできるように別途申し込み(500円/月)して何とかしのいでいる状況でした。
本当に全く使い物にならないんです。
でもソフトバンクAirの基本料金も機器の残債返済もビタ一文負けてくれるわけではありません。
きっちり毎月徴収されるのです。
これってひどいと思いませんか?
同じ境遇の方きっといらっしゃると思います。
でもソフトバンクAirの解約には違約金や、機器の残債がかかる?
とにかくソフトバンクAirからソフトバンク光へのサービス変更を達成しないとコロナ禍の対応が私も家族もできません。
しかしネットで情報を集めると、普通に解約した場合、下のような不利益を被ってしまうことがわかりました。
- ソフトバンクAirを解約すると違約金がかかる(9500円)
- ソフトバンクAirの機器残債がかかる(1650円/月×残り月数、我が家の場合この時点で5万円以上残っていました)
- ソフトバンクのスマホのお家割りがなくなる(月1000円×人数分)
このように簡単には逃げられない仕組みとなっているんです。
事前に契約したこととは言え、現在家族全員がこんなにソフトバンクAirに苦しめられているのに、解約さえ自由にさせてもらえないなんてあまりにも理不尽ですよね。
とにかくソフトバンクに電話してみた
ソフトバンクAirの解約窓口でのやり取り
まず解約窓口に電話してみました。
コロナに対応中なので窓口業務も立て混んでいるとのアナウンスが流れます。
待つこと20分、やっとつながりました。
男性のオペレーターでしたが、対応は非常に丁寧でした。
ソフトバンクAirにした経緯から現在速度が遅すぎて全く役に立たないことを懇懇と訴えました。
その結果、下のようなやりとりがありました。
お宅の周辺の電波状態を確認してみますね
はいお願いします
やはりここ1週間は確かに弱いですね。
ソフトバンク光へのサービス変更はご興味はおありですか?
はい。
まずはAirの技術部門に電話を回します。
最終的に技術部門で電波が弱いことが確認できれば、光へのサービス変更ができますよ。
ということでソフトバンクAirの技術部門へ電話が回されました。
ソフトバンクAirの技術窓口でのやり取り
ここでは女性のオペレーターでした。
この技術部門では、速度が遅いことに対して今まで私がどんな対策をしたかを聞かれました。
- ソフトバンクAirの機器を窓際においてみたか?
- ソフトバンクAirの機器の高さを床から1m程度の位置においてみたか?
- 機器のリセットやコンセントの抜き差しをしてみたか?
- スマホやPCなど端末側の再起動をしてみたか?
- SIMカードの抜き差しをしてみたか?
- ソフトバンクAirの機器のランプは全部緑色に点灯しているか?
こんなことはとっくに実施済みで、いろんなネットで調べて、できる対策はすべて行ったことを懇懇と伝えました。
今度はこっちの番です。
- とにかく困っているんだということ
- ベストエフォートか何だか知らないけど全く繋がらないんだということ
- コロナで日本中が在宅勤務のご時世で、一番Wi-Fiが必要な時なのに全く使い物にならないこと
- 真面目に毎月料金を払っているのに、今やライフラインともいえるWi-Fiが261Mbpsはおろか、最低限のサービスも享受できていないこと
とにかく今まで被った不便をあらいざらい列挙し、頑張って思いのたけをぶちまけました。
そしてこの技術窓口でもうちの周辺の電波状態を調べてもらうことになりました。
弱電という結果とさせていただきます。
ここで私は確認しました。
解約料やソフトバンクAirの機器残債は払いたくないんですけど。
わかりました。詳しくは解約窓口で説明させていただきます。
ということで再度解約窓口に回されることになりました。
再びソフトバンクAirの解約窓口へ
また20分ほど待ったのちソフトバンクAirの解約窓口につながりました。
今度も男性でしたが先ほどの人とは違う人です。
この方の次の発言が非常に興味深いです。
技術部門よりソフトバンク光への変更が可能という結果が来ております。お客様の場合非常にいい条件が出ております。
というようなことを言われました。
この言葉からわかること(あくまで推測ですが)を列挙してみます。
- 技術部門が光部門へのサービス変更の可否を決定しているようだ。
- ひとりひとりの状況に応じてサービス変更の条件が違うようだ。
- サービス変更の可否決定はほんの数分で決定するようだ。
- サービス変更の可否の審査基準は明かされないようだ。
また、我が家に対する非常にいい条件とは以下の内容です。
- ソフトバンクAirの違約金(9500円)は不要
- ソフトバンクAirの機器残債(1650円/月×残り月数)も不要
- サービス変更手数料(2200円)が無料
- 契約事務手数料(3300円)が無料
- ソフトバンクAirのお家割のスマホ基本料金値引き(▲1000円/スマホ1台)は継続
- お家割のある人は光BBユニット、Wi-Fiマルチパックまたは地デジパック、BBフォンがパック料金500円/月となる。また始めの24か月はこれも無料となるので基本料金は4180円のみで24か月以降は4730円となる。
- ソフトバンク光の回線工事費(26400円)も無料
この条件でよろしいでしょうか?
はい。
確かにいい条件です。
ソフトバンクAirの違約金、残債は一切かからず、ソフトバンク光への加入手続きや工事費も一切かからないということなので本当にいい条件です。
ではソフトバンク光の窓口で工事日程を決めてください。
やっとソフトバンク光の窓口にたどり着いた!
待つこと十分程度、やっとソフトバンク光の窓口にたどり着くことができました。
ここでは重要事項説明とか工事日の決定とか事務的なことが中心でした。
工事日はこの電話の日からちょうど2週間後になるとのことでした。
最短の平日で2週間後です。土日がご希望ならプラス3000円いただきます。
はいはい。何でもお金がかかりますね。
平日で結構です。
工事にはかならず立会いが必要です。
わかりました。
開通日まではソフトバンクAirの料金で、開通日以降はソフトバンク光の料金となり、それぞれ日割り計算で請求いたします。
わかりました。
ソフトバンク光の工事立会い、そして開通
ソフトバンク光の立会いの日までに、機器(光BBユニット)が送られてきますので、それを工事当日まで保管します。
工事の日までは特に何もすることはありません。
しいて言うなら、配線する予定の場所をきれいに掃除しておくことぐらいでしょうか?
工事当日にはNTTの工事の人が1人でやってきました。
立会いとはマンション一階の配線板のある部屋で、我が家の線をボードから引っ張り出して、ソフトバンク光の線と結線する作業をこの工事の人のそばで見ているだけです。
この方はもう何度もこのマンションで工事をした経験があるらしく作業も手慣れた感じでやってくれました。
その後部屋に入り、電話モジュラージャックと当日持参してもらった機器(VDSL LAN SYSTEM)をモジュラーケーブルでつなぎ、さらにこの機器と既に到着している光BBユニットをLANケーブルで結線すればオーケーです。
これで工事は完了です。
工事の人が持参した速度測定器で速度を測定してくれました。
「40Mbpsぐらいは出てますね」
昼間での計測結果ではありますが、ソフトバンクAirの4〜5Mbpsに比べれば上出来です。
ソフトバンク光のipv6で安定した速度になった。
ソフトバンク光にすると、実はipv6という接続方式にすれば更に速度が安定するんです。
光回線の接続方式は従来のipv4に加えて、最近多くの光回線業者がipv6が選択できるようになってきています。
ipv6についての詳細は下の記事を参考にしてください。
ソフトバンク光ではipv6を使う場合には申し込みが必要で、さらにルーターとして「光BBユニット」を必ず使用しなければならず、レンタルする必要があります。
私の場合は「お家割」を継続する前提であったために、光BBユニットのレンタル、Wi-Fiマルチパックまたは地デジパック、BBフォンをパックで契約済みなので、ipv6の事前申し込みもすでにOKとのことで数日の間にipv6となりました。
するとどうでしょう。
現在は接続方式はipv6を用い、周波数帯域は5GHZとした場合に安定して50Mbps〜70Mbpsの速度が維持できています。
マンションVDSLの環境下でありながら、普通にWEB会議やWEB授業に使ったり、Youtubeをみたりは何の問題もなく使用できています。
おまけに月当たりの支払いも1000円程度は安くなりました。
まとめ
ソフトバンクAirからソフトバンク光へサービス変更をお考えの方は、とにかくまずはソフトバンクの解約窓口に電話してみましょう。
記事にあったようにソフトバンクAirはこちらの電波状態はわかっているのです。
そして電波状態が悪い場合は申告すれば計測して、本当に悪ければ光への変更を認めるというシステムと思われます。
でも・・・・・。
あらかじめ電波状態がわかるのなら、電波が悪い地域の人が申し込もうとする際に注意喚起するくらいの良心的な対応をすべきではないでしょうか?
いろんな都合があるのでしょうが、その辺に関してはいまだに納得いかない部分でもあります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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